大手総合電機企業の導入事例

以前は1か月かかっていた市場俯瞰リサーチが、SPEEDAなら、2日間で終わるようになりました。               

日本電気株式会社

 

大手総合電機メーカーの日本電気株式会社(以下、NEC)様は、2015年12月よりSPEEDAを導入。SPEEDA導入前後の変化や効果を中心に、事業イノベーション戦略本部 ビジネスモデルイノベーション室の北瀬様と石原様にお話を伺いました。

NECの中での、事業イノベーション戦略本部ビジネスモデルイノベーション室の業務内容を教えてください

北瀬様:私たち事業イノベーション戦略本部は、全社が進むべき事業を作るなど、既存ラインでは困難なイノベーションを起こし、加速・定着させるのがミッションの組織です。社内には「技術起点」の事業開発もありますが、私たちはさらに「社会課題起点」の新事業を目指し、モノ売りからコト売りへ転換できるように取り組んでいます。2015年度の1年間では、56のプロジェクトに参加しました。 

SPEEDA導入のきっかけは? 

北瀬様:以前から、リサーチの迅速化に対する社内ニーズはありました。そんなとき、私の部下がグロービス経営大学院大学に通っており、そこで触れたSPEEDAに可能性を感じ、導入を提案しました。その後、2週間のトライアルを経て、説明会を開催していただき、実際に使い導入価値を確認したうえで導入に踏み切りました。

私たちがこれまで使用していたリサーチツールは、テクノロジー視点が大半でした。SPEEDAのような「社会課題」起点に資する市場分析、事業分析のリサーチに課題がありました。SPEEDA導入のおかげで、1か月程度かかっていた市場俯瞰リサーチが、2日間以下で終わるようになりました。

 

“これまでのリサーチは、力技(ちからわざ)でやるしか、方法がなかった”

SPEEDAの導入前、どのような課題や問題があったのですか?

北瀬様:昨年は、56のプロジェクトに参加していますが、その全てのプロジェクトやインダストリーにあらかじめ知見があるわけではありません。また、私どもの部署(事業イノベーション戦略本部)に依頼が来る場合は、プロとしての観点を求められます。短期間で市場や事業、競合状況を把握することは切実な課題でした。

SPEEDA導入前は、どのようにしてリサーチをしていたのですか?

石原様:これまでは、ネット検索を中心に、国会図書館をはじめとする公共図書館や社内図書館での文献チェック、時にはコンサルティング会社への依頼で進めていました。地道に人手による力技(ちからわざ)に頼ることが多かったですね。

北瀬様:コンサルティング会社にリサーチを依頼してもある程度の時間はかかりますし、上がって来たリサーチ結果を鵜呑みにするわけにもいきません。我々自身も仮説を持ったうえで外注するために、ある程度のリサーチは必要です。そのリサーチにかかる時間とお金、そして効率に関して、大きな課題を感じていました。

SPEEDA選定のポイント

北瀬様:私どもがSPEEDAを導入したのは、次の5つの理由からです。

  1. 競合製品と比べ、海外の情報が豊富
  2. 国ごとの情報が豊富
  3. 生データがダウンロードできる
  4. 事業会社にとってわかりやすいUI
  5. 情報ソースの信頼性が高い

「1. 競合製品と比べ、海外の情報が豊富」「2. 国ごとの情報が豊富」とは?

北瀬様:競合製品と比べ、市場や事業のFact情報量が格段に多いですね。特に評価が高かったのは、海外の国単位の市場と産業構造が、よりわかりやすかったことです。

実は、私たちがリサーチをしたとき、簡単に把握しづらいのが、その産業構造です。

例えば、介護という市場1つ取っても、産業構造や事業モデルのレイヤーの切り方やビジネスプロセスについて、日本と中国は違うはずです。これまで、そのような産業構造を把握するには、かなりの時間を要していました。

「3. 生データがダウンロードできる」とは?

 北瀬様:一般的にグラフの生データは、ダウンロードできないことが多いです。しかし、SPEEDAなら生データもダウンロードできるので、社内の細かい要求や体裁への加工がしやすく、便利です。

 「4. 事業会社にとってわかりやすいUI」というのは?

北瀬様:SPEEDAは、「市場⇒業界⇒競争環境」という一連の流れが、同じステップで順番に見やすく配置され、一連の表示や検索インターフェースが統一されています。この使い勝手の良さは、リサーチの基本手順を伝える上でも助かります。おかげで、コミュニケーションコストも削減でき、助かっています。 

「5. 情報ソースの信頼性が高い」

北瀬様:証券会社や銀行、ファイナンス系の産業調査部など、金融系の企業がSPEEDAを導入しているため、間接的に情報の信頼性も担保される。そのため、上司を説得しやすいというのはありますね(笑)社内稟議的にも、情報ソースの信頼性は大きなポイントでした。

 

“10倍の効率的に加え、リサーチのアタリの「質」が変わった”

ネット検索や文献チェックなどと比べ、SPEEDA導入後は、どれくらい効率化されましたか?

北瀬様:「この産業だけ調べてくれ」ということであれば、5倍ぐらいになったのですが、場合によっては、「全産業を調べてくれ」というオーダーが来ることもある。そんなときは、10倍は効率化できていますね。

また、効率的にアタリをつけられるようになったので、リサーチの「質」が変わったと思います。短期間でその国やその産業を理解するには、本当に便利なツールだと思います。

その他、実際に導入したから気づいたメリットはありますか?

石原様:サポートですね。かなりの「無茶ぶり」にも応えてくれますし、「ほんとうに、この人たちのやる仕事なんだろうか?」と思うぐらいの情報の質と量を返してくれるので、すごく助かりますね。

サポートには、どんな依頼を?

石原様:私たちは「新しい事業を作る」というのがミッションになっていますので、まだ確立されていない市場も当然見なきゃいけないという時に、「無茶ぶり」なリサーチ相談にもお手伝いをしていただいていますね。国でも、情報が多い国もあれば、少ない国もあります。少なかった国について「こういう情報ありませんか」という問い合わせをさせていただき、お手伝いしていただいています。 

北瀬様:手厚いサポートには感謝しています。クライアントがまだ少ない創業期なら、きめ細やかな対応はできるのでしょうが、クライアント数も伸びて来ている中で、これだけのサポート体制を維持できているというのは、かなりの経営努力、内部努力をされているのだと思います。SPEEDAは私にとって、優秀なコンシェルジュやライブラリアン(司書,図書館員)のイメージですね。

導入に際して、現場からの抵抗はありましたか?

北瀬様:ないですね。リサーチには、本当に苦労していたので。

例えば、検索エンジンによるも手軽で便利ですが、検索して、ヒットして、内容見て、PDF開いて…。これを何回、繰り返せば終わることか。時間がかかるだけでなく、腕がけんしょう炎になっちゃいます(笑)。国会図書館を使う方法もありますが、物理的に移動しなければなりませんし、複写するのにもお金がかかります。開館時間も定められているので、利用時間の制限があるのも不都合です。

 

“SPEEDA導入で、「社内リサーチのお作法」が統一され、考える時間が大幅に増えました”

SPEEDAは、どのような企業に適しているとお考えですか?

北瀬様:調べ方に悩む時間が減るので、リサーチ業務が多い事業会社には、適していると思います。

「このお客さんに行くから、この業界を調べてほしい」というオーダーがたくさん来ても、「じゃあ、どうするのだろう」って、まず自分で考えなければなりませんよね?それで皆さん、いろいろ工夫したり、悩んだりしているのだと思います。

導入後の私たちは、「とりあえず、SPEEDA」で始めて、何を見なくちゃいけないのかを考えて、そこを深掘りしていくという、「社内リサーチのお作法」が統一されました。おかげで、プロセスを考えることに悩む時間も激減し、考える時間が大幅に増えました。

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事業イノベーション戦略本部 ビジネスモデルイノベーション室 シニアエキスパート 北瀬聖光様(右) エキスパート 石原剛 様(左)

SPEEDAに対して、今後の事業展開への期待をお聞かせください

北瀬様:私どもNECは、官公庁に強みを持つ企業ですから、官公庁や政府予算などの情報がもっとあると助かりますね。また、国や地域、X-Techと呼ばれる、まだ市場が固まっていない市場を包含的に見ることができるとより良いと思います。

これからもサポート含め、いろいろな場面でお世話になりますが、どうぞよろしくお願いします。

2016.11 インタビュー

http://jpn.nec.com

特色

情報通信にかかる製品やサービスに強み。インフラシステム・サービスを高度化する社会ソリューション事業に注力。

業種

総合電機