建材・建築資材企業における活用事例

業界のバリューチェーンやM&A情報などが容易に把握でき、数日かかっていたリサーチ作業が、わずか1日足らずで出来るようになりました。

住友林業株式会社

 

 

“ミッションは、新規事業や新規サービスを生み出すこと”

「住友林業」について、教えてください。

新堂様:「再生可能で人と地球にやさしい自然素材である「木」を活かし、「住生活」に関するあらゆるサービスを通じて、豊かな社会の実現に貢献する」という経営理念のもと、「資源環境事業」「木材建材事業」「海外事業」「住宅事業」「生活サービス事業」という5つの事業を国内外で展開しています。当社の名前に「林業」とあるように、国内で約4万6千㌶、国外で約23万㌶の山林を経営・管理しています。

「新事業戦略開発室」の業務内容について、教えてください。

新堂様:私たちが所属する新事業戦略開発室のミッションは、既存の事業にとらわれることなく、新しい事業や新しいサービスを生み出すこと。既存事業の延長線上にある新規事業や新規サービスの開拓は各部門が担いますが、私たちはもう少し広い視野で中長期的な事業の方向性を調査・検討します。M&Aや資本業務提携、ベンチャー企業の開拓などで、新しい収益構造を開発しています。

具体的に、どのように新規事業やサービスを見つけていくのでしょうか?

新堂様:伸びゆく可能性の高い産業の中でも、いきなりそこに行くにはちょっと遠すぎるということがありますが、そこに「飛び石」を置くことで、見える世界が変わり、次の事業への広がりが見えると考えています。

たとえば、当社の「生活サービス事業」では介護事業(有料老人ホーム運営事業)があります。一見、当社の既存事業とシナジーが薄いように感じられますが、注文住宅やアパート建築をお手伝いした後、オーナー様から老人ホーム入居について相談されたことから事業化が始まったと聞いています。
現在、12か所の介護施設を運営していますが、2019年3月期までに20施設に増やす計画です。この老人ホームという「飛び石」が「ヘルスケア領域全般」を考えていく際の足がかりとなっています。事業化の判断には「なぜ、住友林業がその事業をするべきなのか?」というストーリー性が不可欠です。そのための情報収集でSPEEDAを活用しています。


“リサーチは、どこから手を付けて良いかも分からず、膨大な時間がかかっていた。”

SPEEDA導入前は、どのように情報収集していたのでしょうか?

小口様:SPEEDA導入前は、ニュースや未上場企業が集積されるビジネスデータベースを活用したり、知見のある人に会いに行きヒアリングをしたり。また国会図書館に出向き、専門図書を片っ端から調べるということもしていました。

私たちがリサーチするのは常に新しい業界や業種。「飛び石」の発想で、関連性の薄いことでも調べます。これまでは、どこから手を付けて良いかも分からず膨大な時間がかかっていました。しかしSPEEDAを導入してからは、まず何から調べれば良いのかが明確になり、私たちが欲しい市場の情報や競合の状況がすぐに手に入る。頻繁に図書館に出向いたり、どのデータベースを調べて良いかも分からないような状況からスタートして、数日かかっていたリサーチ作業が、わずか1日足らずで出来るようになりました。SPEEDAのおかげで、大幅な時間短縮が実現し、時間が増えたような感覚です。私たちの部署は、膨大な業務量をこなしていますので、リサーチの作業時間が減ったことで効率的に業務を遂行できるようになりました。

経営学を学んだ大学院時代に、SPEEDAを活用し、今回導入に至った経緯をお聞かせください。

小口様:入社前、私は大学院で経営学を学んでいたのですが、当時からSPEEDAを使っていました。今から5、6年前のことですが、便利で使いやすいデータベースという印象でした。今のSPEEDAは業界情報だけでなく、私どもが必要としているM&Aやベンチャーに関する情報も充実していますので、たいへん便利。事前に想定していた期待値を大幅に上回っています。やはり導入前に、トライアルでSPEEDAを使えたのが良かったです。

導入前のトライアルには、他部署の方からもお申込みがありました。

小口様:私がSPEEDAのユーザーだったことを知った「生活サービス推進部」の部長から、「SPEEDAの導入を検討している」との相談を受けていました。ですから、トライアルをご紹介しました。同時に、私も使用感を確かめたかったこともあり、トライアルを経て上司に相談。予算付けをし、導入という流れです。

導入に際して不安や迷いはありませんでしたか?

新堂様:それまでも、多忙を理由にリサーチができない場合などは、外注することで対応していましたが、それでは時間もコストもかかってしまう。人員は急には増えませんし、リサーチ業務は必ずある。効率化を考えれば、いずれデータベースを導入するつもりではいましたので良いタイミングだったと思います。

とはいえ、決して安い金額ではありません。しかし、リサーチを外注するコストや時間の生産性を考えれば、むしろ安いとさえ感じています。リサーチ内容によってはスピード勝負の時もあります。手軽に自分たちでリサーチできるというのは代えがたいメリットです。
それと、これはうまいこと根回しされたなと思うのですが、スタッフ全員が口を揃えて「ぜったい使いやすいですから導入してください」と言って来たのです。

小口様:根回しというか、スタッフ全員にSPEEDAを使ってもらい、違いを実感してもらいました。実際に使ってみれば、どれだけリサーチ業務の効率が上がるかを感じてもらえると思ったからです。そのうえで上司に決裁を仰ぎました。結果的には、周囲を巻き込んで良かったです。

SPEEDAをどのように活用していますか?そして具体的にどのような成果が出ていますか?

小口様:私たちの部署はM&Aや資本業務提携と並んで、ベンチャー企業の開拓が大きなミッションです。SPEEDAの情報を活用して、エネルギー分野におけるベンチャー企業への出資を実現することができました。
出資先の検討段階で、そのベンチャー企業の事業ポートフォリオの中に、当社のあまり知見のない事業が含まれていました。するとSPEEDAの中に、その業界をまとめたレポートが掲載されており、リサーチするのは非常に簡単で助かったと強く印象に残っています。このように私たちが知りたい業界等について的確に分析されているので、スピーディーに事が進んだと思っています。

導入したからこそわかったSPEEDAのよい点実際に使ってみたから感じるSPEEDAの特徴はありますか?

小口様:1つには、バリューチェーンです。SPEEDAには各業界のバリューチェーンが載っており本当に便利です。私たちの仕事は、ある特定分野のバリューチェーンを調べるところから始まることが多く、その上で進出するか否かを判断していきます。つまり、バリューチェーンがなければスタートラインに立てない。SPEEDAに豊富なバリューチェーンがあるのは、私どもにとって非常に重要です。

新堂様:バリューチェーンは、かなり深く調べないと構築できないものだと思います。皆様、相当ご苦労されているのではないかと推測します。

小口様:もう1つ嬉しいのが、ユーザベースが開催するリアルな場でのイベントです。ユーザベース自体がまさにハブになっていると思いますので、いろいろな会社や情報をつなぐハブとして、これからも継続的にイベントを開催してくださると大変助かります。タイミングを見計らって参加したいと思っていますので、どうぞ継続して開催してください。よろしくお願いします。

2016.12 インタビュー

sfc.jp

特色

ハウスメーカー大手。戸建注文住宅と木材・建材流通事業を展開、関東・中部が中心。賃貸事業も拡大。

業種

建材・建築資材