SPEEDAは、新産業を取り扱うベンチャー投資においても、業務効率化に役立ちます。
ベンチャー投資業務での活用事例
Salesforce Ventures
SPEEDA導入の背景を教えてください。
非上場企業はもちろん、上場企業の数字を編集、加工するニーズがありました。また、ファイナンス情報を収集できるメディアは数あれど、編集・加工・分析まで一気にできるデータベースがなかったのも背景としてあります。
どのように利用されていらっしゃいますか?
主に、投資検討案件の精査、投資先の現状把握にSPEEDAを使っています。
まず、投資検討案件の精査についてお話しします。 前提として、VC業務の対象となる企業の属する業界は、歴史が浅く情報が断片的である場合がほとんどです。例えば、近年勃興してきているFintech関連企業が良い例でしょうか。実際、SPEEDAの業界レポートでもFintech業界は存在しません(2016年2月現在)。
しかし、スタートアップは既存業界を壊すものです。 だからこそ、Fintechでいえば、対象となる金融業界を把握しなければいけません。SPEEDAはこの点でとても有用で、投資検討先のターゲット業界、周辺業界の規模、成長性、構造まで分かるので、投資検討先の業界における立ち位置を正確に把握することができます。また、投資委員会で会話をする際も、業界レポートをダウンロードし共有する事で、個人の思い込みではなく、客観的な事実に基づいて議論できることも非常に便利です。
次に投資先の現状把握についてお伝えします。
投資先が現状・または将来EXITする時の売上規模や時価総額を、SPEEDAの業界情報や企業情報を使用して推計するという使い方をしています。 現在のマルチプルに対する根拠を感覚ではなく定量的に把握することが、投資業務においてはとても重要です。SPEEDAはその点で非常に役立ちます。
2016年2月 インタビュー
Salesforce Ventures
www.salesforce.com/jp/company/ventures/特色
業界最大のエンタープライズクラウドエコシステムを構築することに尽力し、 独自の戦略的なベンチャーファンドを展開。
業種
金融(銀行・証券・投資)
部署・職種
投資・融資
企業規模
100人未満
主な利用シーン
投融資前リサーチ
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Salesforce Ventures
日本代表
浅田 慎二 様