スピーダ スタートアップ情報リサーチは「貴重な情報源」です
STRIVE
STRIVEは2017年2⽉にentrepedia(現 スピーダ スタートアップ情報リサーチ)を導⼊し、ベンチャーの資⾦調達情報など、⽇々の情報収集に活⽤頂いています。スピーダ スタートアップ情報リサーチの具体的な活⽤⽅法や導⼊効果について、同社のパートナーである根岸様にお話を伺いました。
【導入の目的】
・マーケット動向の調査
・ベンチャー企業の情報収集
【課題】
・国内ベンチャー情報が取りにくく、網羅的に情報収集ができない。
サマリー
- ・網羅的な情報収集と調査が可能に
- ・投資先の選定やデュー・デリジェンスにも活用
データベースの量としては圧倒的で、他に考えられる⼿段はありませんでした。
STRIVEについて、教えてください。
STRIVEの前身となるグリーベンチャーズは2011年に、本業とのシナジーではなく、純投資を⽬的として設⽴されたベンチャーキャピタルです。2014年に約60億円の1号ファンドを発⾜し、2016年4⽉には約70億円の2号ファンドを、2019年4月には約120億円の3号ファンドを発⾜しました。今は3号ファンドから投資をしていて、年間投資件数は8件ほどになります。
投資対象としては、主にレイターシードからシリーズA のベンチャー企業で、2億円以上、最⼤で10億円で、リードを取らせて頂く形で投資をしています。現在の展開地域は⽇本の他に、東南アジア、インドです。
根岸さんの担当領域について、教えてください。
各メンバーが得意とする領域を⾒ることが多いですが、特に担当領域が決まっているわけではありません。私は、BtoBtoCやBtoCなど、ユーザーが⾒えるサービスにより親しみを感じますね。各メンバーが持って来た案件で「いいね」と判断したものに投資をしています。
スピーダ スタートアップ情報リサーチ導入の決め手をお聞かせください。
もともと無料版でスピーダ スタートアップ情報リサーチを使っていましたが、サービスが⼤きくなっていく中で、有料版ができて、アクセスできる情報が限定的になりました。国内はベンチャー企業のデータベースはスピーダ スタートアップ情報リサーチの他にはないと考えていました。有料になったから使うのをやめよう、という判断にはなりませんでしたね。
導⼊の議論が社内で出たとき、「インターン⽣をもう⼀⼈採⽤したらスピーダ スタートアップ情報リサーチを導⼊する必要はなくなるのか?」という視点でも議論をしました。「そもそも網羅的に情報がまとまっているものがないので、インターン⽣を増やしてどうにかなる問題ではない」という結論になり、導⼊を決めました。
UI/UXはまだまだ改善の余地があると思いますが、データベースの量としては圧倒的で他に考えられる⼿段はなかったですね。いくつか海外も含めてデータベースを契約していますが、⼀番頻度⾼く活⽤しているのはスピーダ スタートアップ情報リサーチです。
スピーダ スタートアップ情報リサーチはどのように活用いただいていますか?
スピーダ スタートアップ情報リサーチの活⽤シーンは4つあります。
1つ⽬はマーケット動向を⾒るとき。ベンチャー企業のファイナンス状況を⽉次でインターン⽣にまとめてもらい社内で共有しているのですが、その時にニュース記事よりもスピーダ スタートアップ情報リサーチのカバー率が⾼いので、参考にしています。
2つ⽬は業界毎のベンチャー企業を探す時ですね。ベンチャーマップ機能を使って、例えば、インバウンド業界にどんな企業がいて、どのような調達をしているのかを探す時に活⽤しています。
3つ⽬は投資先の次の資⾦調達を考える時に、所謂「営業⽬的」で使うこともあります。例えば、「ベンチャー投資を多くしている事業会社に次の資⾦調達の話を持っていく」という時に、べンチャーキャピタルであればホームページに「投資先⼀覧」がありますが、事業会社の場合、⼀覧で投資先がまとまっていることはほぼないので、スピーダ スタートアップ情報リサーチから事業会社の投資状況を⾒て、話に⾏く事業会社をピックアップしています。
4つ⽬はデュー・デリジェンスの時に活⽤しています。
デュー・デリジェンスに活用いただいているということですが、具体的に教えてください。
スピーダ スタートアップ情報リサーチであれば類似企業を探すことができるので、競合把握のために使っています。
類似企業のバリュエーションから、投資案件のバリュエーション算出の参考にしたり、IPO/Exitしている企業の過去のファイナンス状況を⾒ることも出来るので、「この会社、過去にこんなファイナンスをしていたんだ」と参考にすることもあります。
そのほか、ベンチャー企業との初期ヒアリングの前にスピーダ スタートアップ情報リサーチの企業ページを⾒ています。ホームページだけではなくて、事前にスピーダ スタートアップ情報リサーチでファイナンス状況を確認した上で、スタートアップとのミーティングに臨んでいます。
スピーダ スタートアップ情報リサーチの導入効果を教えてください。
まず、メディアで掲載されるくらいしか、ベンチャー企業の情報はオープンにされていないですね。
「今⽉資⾦調達したスタートアップはどこなのか」を知りたい時に、スピーダ スタートアップ情報リサーチ がなければ、ニュース記事を一つずつ⾒る、イベントの登壇企業を1社ずつ⾒る、という作業になると思います。しかし、それでは網羅的な情報収集はできません。統⼀されたフォーマットで⽇本のベンチャー企業の情報がまとまっているデータベースはスピーダ スタートアップ情報リサーチの他にはないので、網羅的に情報収集ができるようになった、というのが効果ですかね。
また、スピーダ スタートアップ情報リサーチがあれば、インターン⽣でも簡単に情報を取ってきてレポートにまとめることができるので、情報収集の効率化にも役⽴っています。
スピーダ スタートアップ情報リサーチに対する要望があれば、ぜひ教えてください。
データベースの量としては⼗分なので、あとはUI/UXと検索性が改善されれば、より使いやすいデータベースになると思います。
最後に、スピーダ スタートアップ情報リサーチを一言で表すとしたら?
やはり国内で唯⼀のベンチャーデータベースだと思うので、「貴重な情報源」ですね。
※本インタビューは、2017年7月に取材した内容を再編集しています。
※グリーベンチャーズは、2019年5月に「STRIVE」と呼称を改めています。
※画面デザインおよび機能名称は、インタビュー当時のものです。
※entrepediaは2019年11月18日にINITIALに、INITIALは2024年7月1日に「スピーダ スタートアップ情報リサーチ」に名称変更しました。