スピーダ スタートアップ情報リサーチはオープンイノベーション 2.0におけるソーシングアイテムです。
TIS株式会社
TIS株式会社インキュベーションセンターは、2016年からentrepedia(現 スピーダ スタートアップ情報リサーチ)を導入していたものの、一度解約。その後、2018年に再度トライアルをしたところ、その情報量と精度の向上を評価いただき、再度ご導入いただきました。スピーダ スタートアップ情報リサーチを再度契約することになったきっかけや導入効果について、TISインキュベーションセンターの天野様と中村様にお話を伺いました。
【導入の目的】
・スタートアップの情報収集
【課題】
・スタートアップの情報を正確に、網羅的に収集できない。
サマリー
- ・スタートアップのリストアップにかかる作業工数を大幅に短縮
- ・スタートアップの情報収集が網羅的に
TIS株式会社 インキュベーションセンターについて教えてください。
TIS株式会社は、システムインテグレーターとしてソフトウェアの開発からテストをワンストップで行なっている会社です。領域としては金融や流通サービス、そのほか製造会社等を扱っており、基幹システムとしての役割を担っています。
そして、既存事業に加え、もっと色々なことをしていこうと2015年に立ち上がったのが、このインキュベーションセンターで、社内外から新規事業を継続的に創出することをミッションとしています。
TIS株式会社とスタートアップの協業だけでなく、TIS株式会社と他社新規事業部や大学との提携なども斡旋しています。2015年から開始して、教育よりのものからビジネスのよりのものに3年間かけてシフトしてきたというのがこれまでのインキュベーションセンターの流れです。
スピーダ スタートアップ情報リサーチ以外では、ベンチャー情報を網羅的に取れませんでした
スピーダ スタートアップ情報リサーチを再度ご導入いただいた経緯について教えていただけますか。
最初の契約の時のスピーダ スタートアップ情報リサーチには、思ったより情報が少なかったんです。しばらくしてからセンター長に「アメリカにはこういったソーシングツールがあるが、日本にはないのか」と聞かれ、改めてスピーダ スタートアップ情報リサーチを検討し始めました。
そして再度トライアルで使ってみたら、情報の精度が圧倒的に上がっていました。昔は事業会社がどのようなベンチャー投資をやっているかの情報等もありませんでした。しっかり検討してみると、スピーダ スタートアップ情報リサーチ以外では、どこを見てもベンチャー情報はもちろん、ベンチャー投資を実施する事業会社を網羅的に調査できなかったのです。スタートアップと事業会社両方を見なければいけないため、スピーダ スタートアップ情報リサーチの導入を決めました。
スタートアップの情報収集の効率が10倍に
スピーダ スタートアップ情報リサーチはどのように使っていただいていますか?
5つのシーンに分けてご説明します。
まず1つ目は投資を検討するスタートアップ各社の情報収集。
対象となるスタートアップがそもそも何に取り組んでいるのか、どのアクセラレータープログラムに参加していたのか、どこの誰が投資したのか等をチェックしています。時間をかけて調べればある程度収集は可能ですが、スピーダ スタートアップ情報リサーチを活用することで一瞬で網羅的な収集が可能になりました。
2つ目は事業部からのリクエストにスピード感を持って対応するために使っています。
インキュベーションセンターには各事業部から「このクライアントに合うような良いスタートアップを知っているか」という問い合わせが多くきます。その時に、マッチしそうなスタートアップを探したり、そのクライアントがオープンイノベーションへの取り組みをどれだけやっているのか、どのステージなのかを素早く把握するために使っています。
3つ目は新規事業領域での情報収集に使っています。 例えば、弊社ではアクセラレータープログラムの運営を行っています。現在新たにスポーツ領域でのアクセラレータープログラムを走らせていますが、スポーツ事業はTIS株式会社の既存領域ではありませんでした。その領域にはどんなスタートアップがいるのかなどをスピーダ スタートアップ情報リサーチをみて検索し、プログラム運営に役立てています。
4つ目はコワーキングスペース入居者を募集する場面です。弊社ではbit&innovationというコワーキングスペースを運営しています。その中で、例えばもっと多くのクリエイター層を集めればこのコワーキングスペースがさらに盛り上がっていくのではないか、などの仮説が出れば、そういった層にアプローチできる企業をスピーダ スタートアップ情報リサーチを使って探しています。
そして最後にクライアントとの協業のおいての場面。各事業部経由ではなくインキュベーションセンターに直接クライアントから問い合わせがきたときですが、こちらは2番目の各事業部支援の場面と同じような使い方をしています。
このように様々なシーンで、それぞれの目的に合致した使い方をしています。
導入効果、導入してよかったことを教えてください。
例えば、事業部から「こういうスタートアップリストがほしい!」と言われたときにかかっていた作業工数が10分の1くらいになりましたね。
我々の業務におけるリストアップにも役立っています。導入前はピッチで見た企業を1社1社自分たちで名刺情報をExcelにまとめていましたがINITIAL Enterpriseを導入してからは一瞬で作成することができるようになりました。
これはインキュベーションセンターの利用事例をお話しさせていただきましたが、財務情報を深く見ていくなど、別の活用方法でのニーズもあるなと感じました。
スピーダ スタートアップ情報リサーチは、オープンイノベーション 2.0におけるソーシングアイテムです。
スピーダ スタートアップ情報リサーチに対する要望があれば教えてください。
弊社ではコワーキングスペースに登録いただいている顧客情報を自社のデータベースにに登録をしています。事業部サイドの社員がそのデータベースを閲覧し、オンラインでマッチングを行なっています。そういったデータベースと一緒に活用するなど、他ツールとの連携ができたら面白いなとは思いますね。
他には海外の情報と、さらに早い段階で情報を捉えられるようになるとより良いかなと思います。これから起業するような潜在層の情報が取れたら嬉しいです。
最後に天野様、中村様にとって、スピーダ スタートアップ情報リサーチを一言で表すとどのようなツールでしょうか?
我々にとって、オープンイノベーション 2.0におけるソーシングアイテムだと思いますね。
オープンイノベーション 2.0では当然多様性が求められます。事業会社とスタートアップ両方の掛け合わせを考えなければいけない、まさに次世代への多様性が求められるイノベーションにおける必須アイテムです。
※本インタビューは、2018年5月に行いました。
※本文中の企業名、役職、数値情報等は、インタービュー当時のものです。
※画面デザインおよび機能名称は、インタビュー当時のものです。
※entrepediaは2019年11月18日にINITIALに、INITIALは2024年7月1日に「スピーダ スタートアップ情報リサーチ」に名称変更しました。
TIS株式会社
www.tis.co.jp/業種
システム開発・SIer・ソフトウェア開発
部署・職種
新規事業開発
企業規模
5000人以上
主な利用シーン
事業開発/新規事業開発
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TIS株式会社
インキュベーションセンター 主査
中村雅春 様
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TIS株式会社
インキュベーションセンター シニアエキスパート
天野善仁 様