科学技術立国へ、産総研の本気 - ペロブスカイト太陽電池の勝ち筋とは -
2024年3月26日(火)11:00〜12:15
イベント概要
カーボンニュートラル実現に向け、経済産業省は2021年12月グリーンイノベーション基金の一環として「次世代型太陽電池の開発」に関するプロジェクトを採択しました。
太陽電池のゲームチェンジャーといわれるペロブスカイト太陽電池(PSC)の実用化に向けた開発競争が世界的に加速する中、昨年末に支援拡充が決まりました。
支援拡充により性能評価など実証の加速が期待される一方、太陽光発電の国際競争における苦い経験がよぎり、新たな戦い方の必要性を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回はお二人のゲストをお迎えし、PSC実用化に向けたプロジェクトを例に、科学技術立国の再建に向けた勝ち筋を議論します。
お一人目は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)にて有機系太陽電池研究チーム長としてPSCの研究開発を牽引する村上 拓郎 氏。
産総研がPSCを共同開発できる施設を建設する中、村上氏は国プロにも参画し、中国を中心とした海外との競争に向けて勝負を仕掛けています。
お二人目は、社会実装を加速させるために産総研が設立した株式会社AIST Solutions(AISol)の代表取締役社長 逢坂 清治 氏。
逢坂氏はTDK株式会社の戦略本部長としてリチウムイオン電池を同社の中核事業に育成した経験を持ち、現在は技術資源にマーケティングを掛け合わせ、共同研究にとどまらない「事業共創」を経営の軸としてAISolを率いています。
日本の技術力の強みが活きるといわれるPSCの実用化において、いかなる戦術で世界と戦うべきなのでしょうか。
産学官の連携に課題を感じる声も多い中、その課題を打破するために私たちはどう思考を転換し、いかに行動していくべきなのでしょうか。
独自の技術によるゲームチェンジで日本の産業発展に貢献すべく尽力する村上氏・逢坂氏と共に、グローバルにおける日本の勝ち筋を探ります。
こんな方におすすめ
- 新技術を活用した事業創出を牽引する役員・部長の皆様
- 産学官連携に取り組む研究開発・技術企画・知財領域の責任者・担当者様
- 新規事業を推進する経営企画・事業開発部門の責任者・担当者様
開催概要
開催日
2024年3月26日(火)11:00-12:15(日本標準時) ※終了時間は多少前後する可能性がございます。
参加料
無料
視聴方法
本セミナーはオンラインでのライブ配信となります。配信ツールZoomを利用いたします。視聴方法はお申込み後にご案内いたします。 Zoomでのオンライン配信動画視聴方法につきましては、お申し込みいただいた方へのみご案内させていただきます。当日のご案内メールが届かない方はお手数ですが (speeda_marketing@uzabase.com) までご連絡ください。
プログラム
TOPIC 1:ペロブスカイト太陽電池をめぐる国内の動向を理解する
TOPIC 2:国際競争において日本が勝ち上がるシナリオはあるのか
TOPIC 3:グローバルで勝ち上がるために産学官連携に期待すること
出演者
逢坂 清治 氏
株式会社AIST Solutions 代表取締役社長
1982年にTDK株式会社入社後、ドイツ、ロシア、イタリアにて同社における記録メディア事業の海外販路の開拓、世界シェアの拡大に貢献。1999年同社経営企画担当、記録メディア事業売却、中国ATL社リチュウムイオン電池事業買収、アルプス社HDDヘッド事業買収、ラムダ社電源事業買収、独エプコス社電子部品事業買収、米クアルコム社とRF360JV設立などTDKの事業ポートフォリオ組み換えに成功。2017年からは取締役専務執行役員戦略本部長。2023年3月に同社退社後、同年4月より株式会社AIST Solutions代表取締役社長に就任。村上 拓郎 氏
国立研究開発法人産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター 研究チーム長
2005年桐蔭横浜大学にて博士(工学)の学位を取得後、スイス連邦工科大学(EPFL)にて博士研究員、2007年桐蔭横浜大学医用工学部専任講師を経て2011年から現在に至る。高校生の時から光合成に興味を持ち、光エネルギー変換の研究に繋がっている。2005年 Scientific American 50 Award(光キャパシタの創生に関する研究)、2006年 第2回 Honda-Fujishima Prize(プラスチック色素増感太陽電池の研究、光キャパシタの研究)を受賞。
2004年から2006年にかけて日本学術振興会 特別研究員、2022年よりグリーンイノベーション基金事業 次世代型ペロブスカイト太陽電池の実用化に資する共通基盤技術開発 産総研代表を務める。
趣味はスポーツ(小中高は水泳、大学はラグビー)、日本酒、料理。
伊藤 竜一
株式会社ユーザベース SaaS事業 知財・研究開発支援責任者 上級執行役員(SVP)
2007年名古屋大学大学院工学研究科を修了後リクルートに入社。製造業のヒト組織課題解決に従事。2016年ユーザベースに参画。経営の意思決定支援が技術部門の課題解決に横展開できる市場期待に着眼。技術・知財経営の重要性を説き、SPEEDA上に「特許・論文・科研費動向及び研究者情報」等を機能拡張した『SPEEDA R&D』の企画および事業・組織立上げをリード。技術者が輝き、技術が大きな経済価値になる社会の実現を志す。ご好評につきお申込みを締め切りました。
たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。