「変化の激しいインターネット広告業界で、企業と事業の成長戦略を描く。SPEEDAは、検証を繰り返し分析の精度を高めていくための頼りがいのあるパートナーです。」
ネット広告企業での活用
株式会社アドウェイズ
株式会社アドウェイズは、国内最大級のアフィリエイトサービスをはじめ様々な広告事業を展開するインターネット広告企業です。今回は、SPEEDAを積極的に活用いただいているビジネスデベロップメントグループの新田利之様(執行役員付 事業戦略担当)に、事業戦略におけるSPEEDAの具体的な活用方法とその効果をお伺いしました。
サマリー
- ・SPEEDA導入により、戦略立案の文化が大きく変化
- ・データ収集や分析の時間が削減され、事業戦略担当としての「本来の価値」に役割がシフト
- ・単なる効率化ツールではなく、本質的な価値を最大化する頼りがいのあるパートナーとしてご活用
ミッションは、変化の激しい業界で 成長戦略を描くこと
御社の事業内容を教えてください
アドウェイズは2001年創業のインターネット広告企業です。 国内最大級のアフィリエイトサービス「Smart-C」、「JANet」や主要なパフォーマンス広告プラットフォームに対応した総合管理システム「STROBELIGHTS」シリーズ、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」など、幅広い広告事業を展開しています。また、アジアを中心とした世界各国にも事業展開をしており広告事業だけでなく、メディアやアプリの開発・運営事業など、幅広く事業を行っています。
ビジネスデベロップメントグループのミッションをお聞かせください
インターネット広告の市場は事業スピードが速く、近年競争も激化しているため、他社のアライアンスの動向や技術革新など、最新情報のキャッチアップと分析が極めて重要になっています。そんな目まぐるしく変化するインターネット広告業界において、企業と事業の成長戦略を描くことが、私たちのミッションです。
新田様は、普段どのような業務をされていますか?
国内広告事業における執行役員直下の補佐として、中期事業戦略立案やKPIの管理、サービス拡充施策を遂行しています。マクロ環境の分析や市場分析など競争環境を整理した上で、目標達成のための戦略を立案、実行しています。日々「私たちに何ができるのか?」を問いかけながら、クライアント様の価値を最大化させるための活動をしています。
SPEEDA導入前に感じた情報分析の課題
導入前はどのような方法で市場分析・競合調査をされていたのでしょうか
導入前の市場・競合情報は、マーケティングコンサルタントが現場でキャッチした声など定性的なものがメインで、情報の精査が必要でした。マンパワーに頼らざるを得ない状況では、海外情報のキャッチアップや、具体的な事業セグメントレベルでの情報収集までは手が回らず、事業戦略を立てる上での情報の質もスピードも不足しているという課題意識を強く持っていました。
SPEEDAの導入に至った経緯を教えてください
私はもともと住宅業界にいたのですが、成熟した業界ゆえに第三者機関などの情報も充実していました。しかしインターネット業界に入ってみると、そもそも情報量が少ないため、市場のスタンダードを把握して自社の立ち位置を確かめるという、成長戦略の立案に必要な分析が困難と感じました。 また広告のデジタルシフトが進む現代において、クライアント様の要望が「広告効果の最大化」からデジタル領域を含めた「トータルマーケティングの提案」へと変化していることも実感していました。競争環境を踏まえた戦略立案やクライアント様への課題解決提案のためには、情報を深掘りし、データに基づいた仮説を立てることが重要との認識から、SPEEDAの導入を推進しました。
SPEEDAによって分析精度×スピード向上と、仮説検証の効率化を実現
SPEEDAの導入によって実現できたことを教えてください
主に3つあります。1つ目は、多面的で、より精度の高い情報を入手できること。 今までは、自分が把握している限られた情報の中での分析に留まることが多かったのですが、SPEEDAで複数の情報ソースを確認することができるようになったことで参照データの選択肢が広がり、より精度の高い分析ができるようになりました。 例えば、SPEEDA導入前は自社のマクロ環境分析を年次ベースの電通の「日本の広告費」より取得していたのですが、SPEEDAを通して経済産業省の産業動態調査で月次の開示があることを把握したことで、タイムリーに自社の立ち位置を確認し、より詳細な要因分析をすることが可能になりました。
2つ目は、情報を素早く深掘り、分析できること。 SPEEDAを利用することで、業界をさらに細かく区切ったミクロなセグメント別情報を即座に入手し、深掘りした情報分析をエビデンスとして提示できるようになりました。 例えば、競合他社の業績好調要因として特定セグメントが示されていた場合は、SPEEDAでセグメントの成長率を確認した上で、自社の取引実績を確認したり、今後の注力分野を定めたりなどのアクションがとれるようになりました。
そして3つ目は、簡単に仮説検証を繰り返すことができること。 今までだと仮説が最初にあって、その検証のために自分で情報を集めていたのですが、SPEEDAの情報を見ながら新しい仮説を立て、その場で試すことができる。その結果、思考のプロセスが変わりました。作業としての事業企画ではなく、事業をどうデザインするのか、情報をどう自分のものにするのかを考えられるようになりました。
例えば、アドウェイズが労働集約の色合いが強い広告事業の中で、2つの異なる事業の分析・戦略立案を求められた場面。「労働分配率」という切り口で、売上・利益だけでない競合比較を行い、その結果から事業戦略の提案をしました。 このように、SPEEDAを使えばデータに基づいた仮説を立てて簡単に検証することができるので、「どちらに注力すべきか」という推論ではなく、事実に基づいた定量的な議論が行えるようになります。
「SPEEDAはもはや戦略立案の パートナーである。」
導入前後で、大きく変化したことはありますか
はい。SPEEDAを導入したことによって、戦略立案の文化が大きく変わったと実感しています。今までかなりの時間を割かれていたデータ集積や分析よりも、「成長戦略を描くために何が必要か?」という事業戦略担当としての「本来の価値」に役割をシフトすることができました。
アドウェイズには「人儲け」という経営理念があります。企業なので利益を得ることも大事ですが、それよりも重要な考え方として、会社は本当の意味で社員が成長できる場でなくてはならない。 だからこそ、アドウェイズが一番大切にしている「人」の成長、価値を最大化するために、SPEEDAは欠かせません。わたしたちの思考をサポートしてくれるSPEEDAは、もはや単なる効率化ツールではなく、私たちにとって本質的な価値を最大化する頼りがいのあるパートナーです。
今後の展開
SPEEDAを使った新たな試みがあれば教えてください
アドウェイズには「部活制度」というものがあります。レクリエーションやアートな活動があるのですが、企業分析クラブの部長を私が務めており、SPEEDAをよく使っています。
SPEEDAを使った部活動ですか?
はい。SPEEDAを使うための勉強会というよりも、企業分析・マーケティング分析を議論する中で自身のビジネス価値を高めたい仲間で集まっており、SPEEDAの業界分析レポートをケーススタディで使っています。月に2、3回活動しているのですが、毎回12,3人参加していますね。SPEEDAの活用で、職種に関係なく経営視点を交えた提案ができるような人を育てられたら嬉しいですね。
最後にSPEEDAを使った感想を、一言お願いします
ずばりアドウェイズのスローガンでもある「なにこれ すげー こんなのはじめて」です(笑)。実際に営業の現場でSPEEDAを活用して、クライアント様と競合企業のデータをパッと渡して、「1日中かかっていた作業が2分…」とマーケティングコンサルタントから絶句された事例もありました。
嬉しいお言葉をありがとうございます!これからもSPEEDAを通してお客様に感動を届けられるよう、業務を遂行して参ります。
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2019.03 インタビュー
株式会社アドウェイズ
www.adways.net/特色
国内最大級のアフィリエイトサービス「Smart-C」、「JANet」や主要なパフォーマンス広告プラットフォームに対応した総合管理システム「STROBELIGHTS」シリーズ、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」など、幅広い広告事業を展開している。
業種
広告・マーケティング
部署・職種
経営企画・事業戦略
企業規模
500〜999人
主な利用シーン
営業フロント業務
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株式会社アドウェイズ
執行役員付 事業戦略担当
新田 利之 様