「顧客情報の収集、分析にかける時間の大幅短縮など、費用対効果は大幅に上回っているのは明らかで、相対的に見て安いと感じています。」
組織・人事コンサルティングファームにおける活用事例
株式会社リンクアンドモチベーション
人や組織にフォーカスをしたコンサルティングサービスを展開している株式会社リンクアンドモチベーション様は、2015年4月より、SPEEDAを導入。調査のための時間短縮を実感されています。導入経緯やその効果について、同社EASTカンパニーの坂口様にお話を伺いました。
「ヒト」や「組織」にフォーカスをしたコンサルティング会社
リンクアンドモチベーションの業務内容について、教えてください
組織人事コンサルティングを提供しているリンクアンドモチベーションは、ヒト・モノ・カネのうち、「ヒト」や「組織」にフォーカスをしたコンサルティング会社です。
私が所属しているエントリーマネジメント事業部では、新卒採用を中心とした人事採用に特化したサービスを提供しています。現在の就活市場は学生による売り手市場の様相で、有効求人倍率は1.74ほど。学生1人につき、約2社から内定を獲得できる状況にありますので、企業側は、欲しい人材から選ばれるために採用のステップの中で明確に、自社の強みを伝える必要があるのです。
SPEEDAをどのように活用していますか?
クライアント企業の強みを考えるために、企業分析と競合分析が必要です。その分析にSPEEDAを活用していますが、使いかたも受注の前後で2つに分かれています。
アルバイトを中心とした、人海戦術のリサーチに非効率さを感じていた
SPEEDAの使いかたとは?
営業段階では、訪問前に企業の競争環境を中心とした調査にSPEEDAを活用しています。当然のことですが訪問をさせていただく企業の深い理解があってその企業の採用戦略が立案できると考えているからです。
発注をいただいた後のコンサルティングサービスを提供する段階では、採用したい学生像をクリアに(キャラクタライズ)して、その学生に対して何を伝えてあげると一番響くのかを調査する際に、SPEEDAを活用しています。例えば、クライアントが商社の場合、同業他社の商社に負けないようなメッセージをSPEEDAの情報を参考に探し出し、そのファクトを編集して学生に発信することで、優秀な学生を採用していきます。学生が比較している他社との違いを踏まえ、的確に強みを伝えればなりません。その抽出に、SPEEDAの情報を大いに活用しています。
SPEEDA導入前には、どのようにリサーチをしていたのですか?
アルバイトの皆さんを中心とした、人海戦術です。以前は、アルバイトを採用し、調査を依頼していました。ところが、目に見えやすい人材管理や人件費だけでなく、作業時間や指示の時間もかかっていました。
また、人数が一定でないことも課題でした。調査に必要な人数は、平均でアルバイト10名が10時間ほど。ただし、アルバイトの人数は、採用進捗で繁閑差が大きいため、5名のときもあれば20名になることもあり、その運用方法に限界を感じていました。
導入時に、SPEEDA以外に比較検討されましたか?
いいえ、明確な比較はしませんでした。ただ、さまざまな調査会社がありますが、それらとの違いを意識はしていました。違いは2つあって、1つは、調査会社から入手する情報は、分厚いレポートという形式をとっており、必要のない情報が盛り込まれている感覚がありました。その意味では、SPEEDAとの直接競合、類似サービスはないという認識でした。
もう1つは、その切り口です。調査会社のレポートは、多くの場合あらかじめ決まった形の切り口になっており、必ずしもそれが私たちの必要としている切り口ではないことがあります。ですから、毎回レポートを購入するというのは、最適な情報ではないケースもあり、費用対効果に見合う予測が立ちませんでした。その点、自分たちで必要な切り口でも調査できるSPEEDAは、使いやすいだろうという判断です。
費用対効果は明らかに上回っており、相対的に見て安い
具体的に、SPEEDAの導入によって、調査業務はどのように変わりましたか?
大きく変わったのは、次の3点です。
・財務情報の比較が容易 ・誰でもすぐに容易に使用可能 ・結果、大幅に時間が短縮
「1. 財務情報の比較が容易」とは?
新卒採用市場におけるコンサルティングであっても、当然ですが財務情報をしっかり分析し、事業の競争優位を抽出します。財務面での競合比較情報があるというのは、相当良いですし、業界や市場価格などの定性コメントがあることにも大変助かっています。
「2. 誰でもすぐに容易に使用可能」とは?
メンバーやアルバイトの皆さんに1度、SPEEDAの使い方をインストールすれば、あとはずっと使えます。自分たちで操作して、欲しいデータを出してくれますから、手間がありません。おそらく、SPEEDAが直感的に使え、操作性が高いのでしょう。
「3. 結果、大幅に時間が短縮」とは?
私が「こういう情報欲しいのだけど」と伝えれば、メンバーやアルバイトの皆さんから、すぐに出てくるんですね。そこがすごいいいなと思っています。以前の人海戦術では、必要な情報を収集するために10時間ほどかかっていました。「この切り口で、情報が欲しいのだけど」「この業界ちょっと見てみたいんだけど」と言っても、すぐに財務データを比較した形で出てくるものがありませんでした。
フォーマットを切って、「こういうふうに情報収集してね」「この企業とこの企業とこの企業は、こういう観点で見た方がいいよ」というように具体的に指示しなければなりませんでしたから、依頼するだけで15分。手元に来るまでに10時間でした。ところが、SPEEDAを導入した今では、指示に30秒。手元に来るまでに15分で完了します。ものすごく速いですし、効率化されました。そして、指示を出す私の時間も大幅に減ったのです。
価格面に対しての印象は?
このように、顧客情報の収集・分析にかける時間は大幅に短縮され、費用対効果は大幅に上回っているのは明らかですから、相対的に見て安いと感じています。
導入研修のおかげで、現場の抵抗がなかった
SPEEDA導入にあたり、現場から抵抗はありませんでしたか?
最初はありました。しかし、導入研修をしてもらえたので良かったと思っています。実際に手を動かす人たちは、それが「コスト」だと思ったら「やりたくない」となると思うのです。
「あ、こんないいことがあるんだ」という大きなメリットを実感してもらえれば、現場の抵抗は解消できると思います。やはり、モチベーションが必要なのでしょうね。ユーザベースに導入研修をしてもらえたので、「ここまで見られます」「自分たちでも、こんな切り口で編集できます」「これ使ったら、こんな効果が出ます」というメリットまで踏み込んで伝えてもらえたのが、とても良かったのだと思います。
SPEEDAを一言で表すとしたら?
「頭を使う仕事に集中させてくれるツール」だと感じます。手を使う作業を短縮でき、頭を使う場面に時間が割ける、という感じです。コンサルティング会社として価値を生み出す時間ですから、とても助かっています。
2016.12 インタビュー
株式会社リンクアンドモチベーション
www.lmi.ne.jp/特色
人事・イベント・人材紹介・ALT配置等、モチベーションエンジニアリングという基幹技術を用いて事業を拡大。キャリアスクール、学習塾等も手掛ける。
業種
業務支援・コンサルティング、人材
部署・職種
営業・インサイドセールス、コンサルティング
企業規模
1000〜4999人
主な利用シーン
営業フロント業務
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株式会社リンクアンドモチベーション
EASTカンパニー エントリーマネジメント事業部
マネジャー 坂口昌規 様