2万人の仲間がバックにいる心強さ。新規事業担当者の挑戦を支えてくれる専門家知見の価値

株式会社マクニカ

User's Voice

【導入の目的】
・複雑性、新規性の高い事業アイディアに関し、ニーズの検証や企画立案をスピーディーに行いたい
【抱えていた課題】
・競合の少ない領域で事業企画・プロダクト開発を行うため、ニーズの調査に時間がかかる
【活用サービス】
・FLASH Opinion(24時間で5名以上のエキスパートから回答が得られるQ&Aサービス)
・EXPERT Report(必要な知見や情報をリサーチのエキスパートよりレポート形式にて獲得できるサービス)

サマリー

  • 10か月かけてヒアリングしていた内容とほぼ等しい知見が2日で得られた
  • 自分たちのアイディアに価値があるかどうかをクイックに検証・判断できた
  • 社内提案時の強固な裏付けとして活用できるため、担当者の自信や安心感、新規テーマに挑戦する積極性に繋がっている

AIを活用した、複雑で新規性の高いプロジェクトやプロダクト開発に注力

お2人が所属されているイノベーション戦略事業本部は、どのような経緯でつくられた部門なのですか。

兼ねてから新規事業として行っていた製造業向けのIoTやAIのプロジェクトがビジネスとして立ち上がってきたので、2017年に事業化したというのが大きな背景です。その中で300件ほどのAI関連のPoC(Proof of Concept:概念実証)や社会実装を推進し、AIに関する実績と知見と経験を積み重ねてきました。また当社では、約65名ほどのデータサイエンティストを内製化しています。

AI活用ビジネスの、現在の競争環境はいかがですか。

「AI」というキーワードだけではあまりユーザーに求められない時代になっていると感じます。最近は「DXプロダクト」という言い方をしたりしますが、いかに価値起点で勝負できるかが重要です。

また、AIのプレイヤーが行う戦略はコモディティ化してきている現状もあります。そこで我々は、お客様のAIプロジェクトにコンサルとして伴走しつつ、そこで得た知見やノウハウを抽象化・横展開可能な形に昇華し、プロダクト開発も進めていくという2軸の戦略を取っています。プロジェクトとプロダクトの両輪でサイクルを回すことを目指しています。

プロダクトやプロジェクトで他企業とのコンペになることも増えているのでしょうか。

当社の場合、コンペはあまり起きないです。というのも、我々はお客様と一緒になって要件をつくるところからプロジェクトを受注するので、あらかじめ決められた要件に基づいて開発することはないのです。

また昨今、顧客企業側はベンダーというより「パートナー」を探しているトレンドを感じます。AIを使いたいというより、クラウドやデータを収集するネットワーキング、UIアプリケーションなどを総合的に求めている。さらに、事業開発系のプロジェクトの場合は開発後のプロモーションなどの話にも発展します。単にAIで選ばれるのではなく、中長期で付き合えるパートナーとして選んでいただける存在にならなければいけません。

プロダクトに関しても、AI議事録のようにシンプルで分かりやすいものについてはすぐにプレイヤーが増えるので、比較するためのコンペが起きますが、我々はなるべくそうならない事業領域を探して、プロダクト開発をしています。

その事業探索の下支えとなっているのがスピーダ 経済情報リサーチやスピーダ エキスパートリサーチですね。植物工場や商業施設へのAI導入、美容/スキンケア業界の製造DXなどのプロジェクトに活用させていだたいています。

「最初にこれをやるべきだった」FLASH Opinion活用でわかった価値

スピーダ エキスパートリサーチをご利用いただくきっかけは何でしたか。

SPEEDAのカスタマーサクセスチームから紹介され、興味を持ちました。はじめから大きな予算は付けられないので、最初は大手電機メーカー様に対するとあるプロジェクトの中で試しに使わせていただきました。

最初にエキスパートのリストやアウトプットのサンプルを見せてもらったときは、面白いと思う一方で、正直「自分たちが欲しい結果が得られるか分からないな」という感覚でした。同プロジェクトでは、技術的に深掘りするような調査依頼をしてみましたが、アウトプットの質を求めるのは難しいのでは?と半信半疑でした。

すると、調査アウトプットに対してお客様から「すごくよかった」との反応をもらえました。当初抱いていた懸念は、こちらの主観でしかないということを実感しました。これがきっかけで、スピーダ エキスパートリサーチのケイパビリティを知ることができました。

ありがとうございます。その後は、主にどのような場面で活用されていますか?

AIを活用した事業開発のプロジェクトが多いです。対象とする業界が多岐にわたるので、初期調査やアイディアの検証において調査が役に立ちます。お客様の新規DXサービス立ち上げを推進する事業開発支援でも活用しています。中でもFLASH Opinionはすごいですよね。

FLASH Opinionは具体的にどのあたりに価値を感じていただいているのでしょうか。

全てにおいて良いですね。最初に使ったときは、もう興奮しっぱなしでした。

AIのプロジェクトの要件を一緒につくっていく上で最初にやるべきことは、自分たちが考えたアイディアに本当に価値があるのかどうか、壁打ちをして、企画に落とし込んでいく作業です。

とあるプロジェクトにおいて、10ヶ月ほどかけて現場のエンドユーザーや競合他社3~4社へのヒアリングを行いました。しかし、FLASH Opinionを使ってみたところ、1〜2日で10名前後のエキスパートから回答を得ることができ、しかもそこで得た内容が、10か月かけて仕入れてきた知見とほぼ一致していたんです。スピードとクオリティに驚きましたし、「最初にこれをやるべきだったな」と思いました。

質の高いエキスパートによる意見は、判断材料としても説得材料としても有用

皆様で進められている事象開発支援やプロダクト開発の中で、最もFLASH Opinionを利用される場面について教えてください。

メインは、事業開発支援やプロダクト開発の企画段階におけるニーズの検証です。

とある案件でFLASH Opinionを使いニーズ調査をした時には、企業経営者クラスのエキスパート複数名から「このプロダクトはほしい。あったら導入したい」という踏み込んだ意見まで得ることができ、かなり支えや自信になりました。

反対に、検証が不十分なままプロジェクトが先に進みすぎて後戻りしにくくなるケースもあると思います。それを防ぐために、進むべき方向が合っているかをできるだけ早期に、アジャイルに判断していくための定性的な判断材料としても、質の高いエキスパートの意見は重要です。

また、社内関係者や社外ステークホルダーを巻き込むための説得材料としても大きな価値を感じています。第三者の声を入れることによって説得力は格段に増しますね。

今行っている植物工場のプロジェクトを例に挙げると、例えば日系の大手食品メーカー様のR&Dトップの方が、「オランダのプリバ社が植物工場のグローバルスタンダードです」と言ってくれるだけで、正直現場の1000人にヒアリングするよりも説得力があります。FLASH Opinionを使うと、このレベルのエキスパートの方からの情報を、1〜2日で得られるんです。また、こうした“人の目利き”は、そもそも御社の中に知見がないとできないと思うので、すごく価値が高いと感じます。

また、とある製造DXコンサルの案件で、ワールドワイドな事例収集の調査を依頼したことがありました。そのお客様は1000 以上の工場を持っている巨大なメーカーで、縦割り組織で考え方も様々な価値観が存在します。その中で新しいことをしようとする先方のDX推進リーダーは、孤独になりがちです。そんなDX推進リーダーの方の下支えになり、社内に話を通しやすくなるための情報やストーリーを、FLASH Opinionを通じて獲得・構築することができました。

FLASH Opinionを使うと、こうした情報をすぐに取得可能で、かつ質も高い。これまでのように足を使って汗かいて意見や知見を集めることにこだわる必要はないのだなと感じます。

FLASH Opinionで得た回答はどのように活用されていますか。

前述のような活用法のほか、キーワードを拾ってサービスの提案書に活かしたり、プロモーションの一部としてLP制作に活かしたりしています。また、エキスパートからのコメント自体、機能開発のアイディアとして役立ちます。

また、FLASH Opinion利用時には質問の校正をしていただけるのも助かっています。質問設計はコツやスキルがいる領域なので、質の良い回答を得るためのアドバイスをいただけるのはありがたいです。

2万人の仲間がいるスピーダ エキスパートリサーチはもはや“精神安定剤”

エキスパートの知見をご活用いただいて、お2人の日々の業務や仕事に対する気持ちなどに何か変化はありましたか。

小林様:「iPhoneを使って何が変わりましたか?」と聞かれているような難しい質問ですね(笑)。それくらい無意識的な部分も含めてすべてが変わりました。今では、「スピーダ エキスパートリサーチがなかったからどうするの?」というくらい不可欠なものになっています。

本村様:私の感覚を一言で表すと、「後ろに2万人の仲間(※国内エキスパート登録者数)がいるという安心感」ですね。
社内の上層部やドメインに詳しくない人を説得するための情報となると、数字が求められたりします。しかし、まだ見ぬものを生み出そうとしている段階で常に明確な数字を示せるかというと、難しい。

そんな時でも、「そのドメインに精通した識者たちがこう言っている」ということを示せるのがFLASH Opinionをはじめとするスピーダ エキスパートリサーチです。新規事業推進担当者は社内でなかなか理解を得られにくい存在ですが、この安心感があることで、未知のテーマでも臆せず挑戦していく勇気も持てます。私にとっては、単なる情報獲得のツールを飛び超えて、間違いなく”精神安定剤”になっていますね。

株式会社マクニカ

www.macnica.co.jp/
  • 業種

    システム開発・SIer・ソフトウェア開発

  • 部署・職種

    経営企画・事業戦略

  • 企業規模

    1000〜4999人

  • 主な利用シーン

    ビジネス戦略策定

  • 株式会社マクニカ

    イノベーション戦略事業本部

    本村 様

  • 株式会社マクニカ

    イノベーション戦略事業本部

    小林 様