オフライン展示会の翌朝にはアプローチ開始。大量リードを適切に処理するオペレーション構築にスピーダ 顧客企業分析を活用

Micoworks株式会社

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イベントやオフライン回帰やオフィス出社が戻りつつある中、多くの企業が大型展示会への出展を再開し、商談や案件獲得の道を模索しています。展示会の成果を最大化するには、獲得した名刺を整理し、インサイドセールスや営業担当が優先的にアプローチできる顧客を見極めることが必要です。そのために、情報整備や見極めや部署間連携など、多くの工程をどのように進めればいいのでしょうか?
この記事では、展示会の成果を最大化するためにデータ付与や優先順位づけを行っているMicoworks株式会社のスピーダ 顧客企業分析活用事例をご紹介します。

【導入の目的】
・リード情報の入力、割り振り、アプローチ前の調査にかかる工数の削減
・顧客情報の正確性向上
・優先アプローチする企業の明確化
【課題】
・営業活動を効率的に行うには「業界」情報が重要であるが、すべてのリードに業界情報が紐づいていない
・企業情報を調べるため、膨大な時間を費やしている
・オフライン展示会後、大量リードの担当者割り振りに工数が掛かっている

サマリー

  • リード入力と名寄せ作業にかかる工数が30%削減
  • 展示会後のメール送付までの時間が半日短縮
  • 担当の専門業界ごとにリードを割り振ってアプローチすることでアポイント獲得率が向上

事業成長のためには、顧客企業の業界・規模に基づくデータ分析がマスト

まず、皆さんのお役回りをお伺いできますか?

大里様:私はビジネスマーケティング部Directorとしてインサイドセールスとマーケティング、PRを管掌しています。

篠田様:私はビジネスマーケティング部マーケティングチームでウェビナーマーケティングを担当しています。また、ナーチャリングのためのデータ活用ツールの運用も担当しています。

山口様:私は事業戦略部とカスタマーエグゼクティブ統括本部 Opsイネーブルメントチームに所属しています。

現在、スピーダ 顧客企業分析はどのように活用されていますか?

大里様:山口を中心に、スピーダ 顧客企業分析を使ってターゲット業界を絞り、事業戦略を練っています。そして、オフライン展示会の具体的なオペレーションは篠田が担当しています。私はそれらの動きを統括している形です。

山口様:具体的な活用方法としましては、「業界区分の小分類」と「従業員数」の2軸で、MRRやアカウント数などのメトリクスと市場規模やシェア率を確認して、ターゲット業界の検討をしています。

事業成長のための大事なピースとしてデータ活用を促進

大里様:データの構造としては、MAとSalesforceがつながり、Salesforceがスピーダ 顧客企業分析とつながっている状態です。これまでは各チームでスプレッドシートにデータを集めて運用してきました。

システム連携図

山口様:弊社では「従業員数」と「業界」のデータを取得するのに、従来は手動入力を行っていました。手間がかかる上に入力ミスや漏れが多いことが課題でしたが、現在はスピーダ 顧客企業分析から自動取得し、Salesforceと連携して分析できるようにしています。それにより、データ取得の工数削減と分析精度向上につながっています。

スピード感が大事な展示会後の対応が半日早くなった

山口様が分析したデータに基づき作成したターゲット戦略は、どのような形でマーケティング施策に活かしていますか?

大里様:セミナーや展示会、特定の業界に向けた広告出稿などに活用しています。また、そこで獲得したリードを見て、ターゲット企業がどの程度含まれているか、細かく数字をみながらトラッキングしています。

篠田様:マーケティング系の大規模な展示会は、リード獲得チャネルとして重要視していて、出展を積極的に行っています。

展示会に出展する時、スピーダ 顧客企業分析はどのように活用していますか?

篠田様:名刺をその日のうちに取り込んでMAやSalesforceに同期し、生成されたデータにスピーダ 顧客企業分析の情報を付与しています。自動的に整った状態で翌朝インサイドセールスに連携しています。展示会では、1人の顧客に複数の出展企業が同時にアプローチしますので、他社よりも早くアプローチできるかがとても重要です。これまでは1社ずつ業界と従業員数を調べ、優先度が高い企業をリストアップするのに、長時間の残業が必要でした。

スピーダ 顧客企業分析を導入することにより、「業界」と「従業員数」の情報が自動で付与されて工数が大幅に削減されていますし、情報の正確性も上がっています。

以前は情報整理に翌日の午前中までかかり、お礼メールをお送りするのが翌日の午後になっていましたが、今は翌日朝9時などに送れるようになっています。残業時間が減った上に、アプローチ開始のタイミングが半日ほどは短縮できている印象です。

システム連携図

大里様:弊社はオフライン展示会で名刺獲得数と来場者数を重視していて、全体来場者数の何割が自社のブースに訪問してくれたのかも集計しています。リードを多く獲得することと、スピーディーに処理して対応できるようにオペレーションは非常に作り込んでいると思います。

また展示会後の効果検証も、データをもとに行っています。現在インサイドセールスチームでは、商談を獲得するためには何が効くかをより分解しようとしています。「従業規模で比較するとどのレンジが一番商談設定率が高いのか」や、「リード獲得施策ごとに商談獲得率にが違いがあるか」などを分析し、次の施策に活かしていきたいですね。

ターゲット選定の仮説検証にもスピーダ 顧客企業分析を活かしていきたい

今後スピーダ 顧客企業分析を活用してどのようにマーケティングを発展させていきたいとお考えですか?

篠田様:いかにリッチで有益なリード情報をインサイドセールスに渡せるかが私の重要な役割です。今は「業界」と「従業員数」を特に活用していますが、スピーダ 顧客企業分析が持っている様々な企業属性を参照するようにして、インサイドセールスの架電効率を上げられるようにしていきたいです。

山口様:より解像度の高い情報で分析することを試行錯誤したいと考えています。

弊社が今提供価値している価値とマッチするのはどういうシナリオ(条件)をもった企業なのかなど、仮説検証にスピーダ 顧客企業分析を活かしていきたいです。

大里様:SaaS企業ならではの試行錯誤をしていきたいです。「このターゲットには価値を提供できるのでは」という仮説に対して、受注後に長くサービスを使い続けていただけることが明確になれば、さらにそのターゲットへのアプローチを強化していく。逆にもし価値提供が難しいということであれば、別のターゲットを探しにいく。

「売り切って終わり」ではないからこそ、スピーダ 顧客企業分析を使い続けて、ビジネスをスケールさせられたらいいなと思います。

Micoworks株式会社

www.micoworks.jp/
  • 業種

    システム開発・SIer・ソフトウェア開発

  • 部署・職種

    営業・インサイドセールス

  • 企業規模

    100〜499人

  • 主な利用シーン

    営業フロント業務

  • Micoworks株式会社

    ビジネスマーケティング部 Director

    大里 紀雄 様

  • Micoworks株式会社

    ビジネスマーケティング部 マーケティングチーム

    篠田 瑠奈 様