「少なく見積もっても、月平均10時間は削減できています。正直言えば、競合にはSPEEDAを使ってほしくありません。」

大手ネット証券会社での活用事例

マネックス証券株式会社

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マネックス証券株式会社様(投資銀行部)は、2010年8月にSPEEDAを導入。現在まで、6年以上にわたって、ご利用いただいています。投資銀行部門でのSPEEDAの導入理由とその変化や効果について、投資銀行部長 森様にお話を伺いました。

マネックス証券の業務内容と、森様の所属する投資銀行部について、教えてください。

インターネット専業証券であるマネックス証券は、日本株中心としたあらゆる金融商品をインターネットで個人のお客様に向けて販売しています。その中において、私が所属する「投資銀行部」は、主にIPOの引き受けを中心にお手伝いしております。しかし近年、ITなどを中心に、サービスの概念が幅広く、これまでにない新業態の企業が増えています。これらには前例がないため、実際に上場する場合のカテゴリの特定や業態の中での同業他社分析をするためには、リサーチ業務が不可欠。そのために、2010年よりSPEEDAを導入し、日々のリサーチ業務に活用しています。

導入に至った経緯をお聞かせ下さい。

当グループ内にあるコーポレートベンチャーキャピタル事業に携わっていたこともあり、ユーザベースを知っていましたし、サービス内容もよく理解していました。そういった経緯もあり、1度ご紹介をいただき、試しに使ってみようということでトライアルをしました。
トライアルとはいえ、実際のサービスを使えましたし、使いやすかったという印象です。具体的にいえば、他社のツールですと、その端末を使うために、「使いかた」を覚えなければならないということがありますが、SPEEDAでは一切、そのような面倒はありませんでした。SPEEDAは、ログインしてしまえば、後はもうクリックしたら情報が取れるので、説明は要りません。直感的に使え、見ればわかるような仕様になっているのが良かったですね。

オフィシャルな情報だけが取得できるので、時短につながっています

SPEEDAをどのようにご活用頂いていますか?

まず、投資銀行部の業務であるIPOの主幹業務をご提案する際のリサーチに使うこと。そして、上場後のIRの支援や同業他社との分析などに活用しています。

SPEEDA導入により、どのような変化や効果が現れましたか?

「投資銀行部」は、コンパクトな組織で運営してますので、短時間に業界分析ができる点が助かっています。かんたんにワンクリックで業界の状況や競合他社の状況、競合他社のプレスリリースの内容などが、すべて見ることができますので、短時間でレポート作成ができる優れたツールです。

具体的にどのような場面でお使いになられていますか?

もっとも頻繁に使うのは、「業界分析」です。業界のプレーヤーが、まずどこか?というのを調べます。また、その会社の財務内容やプレスリリースの記事です。
次に使うのが、「課題に対する調査」です。お客様企業から課題を与えられたとき、例えば、「同業他社の中で、自社のポジションをどこに設定するか?」や「上場前の株価算定にあたり、類似会社をどこに設定するか?」というような課題に対して、リサーチし提案に盛り込む際にSPEEDAを使っています。

SPEEDAのどのような点が、優れているとお考えですか?

余計な情報が上がって来ないことです。おそらく、リサーチで一般的なのはインターネット検索だと思いますが、検索では確定な情報や必要としていない情報もヒットしてしまいます。その点、SPEEDAは、ファイナンスにかかわる重要なソースしか上がってこないですからね。出典も正確ですし、オフィシャルな情報という安心感はあります。

少なくとも、月平均10時間は削減できています。

SPEEDA導入前は、どのようにリサーチ業務をしていたのですか?

リーマンショック前までは、投資銀行部内にアナリストがいましたので、リサーチを依頼していました。しかし、アナリストにも一長一短があり、個人で対応する関係でどうしても主観が入ってしまいます。個性的な方も少なくないので、属人的な部分がありました。それほど、大きく困ったということではありませんが、自分が必要としている部分のボリュームが少ないことで、自分でリサーチしてしまう場合には、二度手間になることもありました。あるいは、会社四季報を1ページずつ見たり、1社ずつ調べたりして、「あ、これちょっと違うかな」ってやってみたり。書店で「業界マップ」を買い求め、やはり、1ページずつめくって、地道に調べていました。当時、あたり前にやっていたそんな作業時間がなくなったので、ずいぶんと楽になりました。

その「当たり前の作業」とは、どれくらいの時間を占めていたのですか?

月単位で考えると、0時間のときもあれば、100時間のときもあると思います。少なく見積もっても、月平均10時間くらい削減できています。その時間が、SPEEDAによってなくなりました。

正直いうと、競合にはSPEEDAを使ってほしくありません(笑)

SPEEDAを一言で表現するとしたら?

「当たり前だけど、これまでなかったサービス」「1社に1台」という感じでしょうか。必ずしも、他のツールでは得られないような、珍しい情報が手に入る訳ではありませんが、確実に便利なツールです。

仮に、明日からSPEEDAが使えないとしたら?業務はどのように変わるでしょうか?

考えたくありませんね。企業からの課題や業界分析には、相当、作業時間が増えるでしょう。業界・企業情報のまとまった書籍を買いに行き、1ページずつ調べて…となるんでしょうか。

現在、SPEEDAを使ってない証券会社に対して、どうお感じですか?

正直いうと、使ってほしくないです(笑)競合には使ってほしくない。我々のライバル会社には、「使わないでくれ」といいたいですね(笑)

2016.12 インタビュー

マネックス証券株式会社

www.monex.co.jp
  • 特色

    ネット証券専業大手の一角。投資教育,投資情報提供に強み。05年日興ビーンズ証券、10年オリックス証券、13年ソニーバンク証券と合併して現体制。

  • 業種

    金融(銀行・証券・投資)

  • 部署・職種

    投資・融資

  • 主な利用シーン

    IR情報の整理、投資家への情報提供他

  • マネックス証券株式会社

    投資銀行部 部長

    森 博司 様