「新たな事業を生み出せる人と組織をつくる」
スピーダ エキスパートリサーチは、その実現に欠かせない伴走パートナー
株式会社NTTデータ
【導入の目的】
・DX時代において、顧客思考で新しいビジネスをデザインできる人材を育成するため
・これまでの受注型ビジネスとは異なる新たな事業を創出するにあたり、ユーザーニーズに基づいた事業性検証を進めるため
【抱えていた課題】
・人材育成に関するノウハウとリソースが不足し、何から手をつければよいか分からない
・現場のメンバーの新規事業創出スキルとマインドが不足し、有望な事業案を生み出せていない
【活用サービス】
・EXPERT Advisory(エキスパートによる伴走型支援)
・EXPERT Seminar(エキスパートが登壇する社内セミナー/勉強会)
・EXPERT Knowledge Install(エキスパートが講師となる実践型研修プログラム)
・EXPERT Interview(特定領域のエキスパートへの1時間のインタビュー)
サマリー
- ・エキスパートを活用した様々な具体施策を実行することができ、人材育成へ向けて着実な一歩を踏み出すことができた
- ・エキスパートの伴走型支援によって、固定化されていた行動様式を見直し、自ら考えて実践するマインドセットを持つ社員を増やすことができた
- ・学びと実践を積み重ねることで、成功確度の高い事業案を生み出すことができた
顧客志向で新しいビジネスを考えられる、人と組織を育てたい
第二公共事業本部のミッションと、古思様・寺本様・村田様の担う役割を教えてください。
第二公共事業本部は「健康長寿社会と安心安全な暮らしの実現」をビジョンに掲げ、主な顧客である厚生労働省や防衛省などの官公庁へ、社会基盤を支えるサービスを提供しています。
未来を見据えたよりよい社会をデザインし、医療や年金などの社会保障を支援する新たなITサービスやソリューリョンの創出を目指しています。
私たち3人は事業企画部のメンバーとして、戦略を実現するための人材育成を担っています。
戦略を立てても、実際に実行できなければ意味がありません。そして、大切なのは魂を込めて動かせるかどうかだと思っています。そのため人材の育成は非常に重要な役割です。
ミッションの実現に向けて、どのような課題感をお持ちでしたか?
私たちのビジネスモデルは受注型が中心なのですが、2018年頃から「既存のビジネスモデルを柱にしたままでは今後厳しくなる」「DXを推進して、新たなビジネスを生み出していかないといけない」という危機意識が高まってきました。
そこで3カ年の「DX推進計画」を立案し、KPIを定めて実施したのです。
初年度の2018年には、「Tableau、WinActor、Pythonなど、BIツールやプログラミング言語を学ぶ。」2019年は「学んだスキルを社内業務に活用する」、2020年には「ビジネスをデザインし顧客へ提供する」という目標に取り組みました。
しかし、デジタル技術のスキルは引き上げられても、いわゆるプロダクトアウト思考や受注型中心のビジネスからは脱却できず、顧客へ新たな価値を提供するまでには、依然として大きなギャップがありました。
そのギャップを埋めるためには、「ビジネスをデザインする力」、すなわちもっと顧客志向でビジネスを考えられる人・スキル・組織が必要だと考えました。
とはいえ、私たちには人材育成の経験やノウハウがなく、どのように道筋を立てればいいのかわからない。そのように悩んでいるタイミングで、スピーダ エキスパートリサーチと出会いました。
スピーダ エキスパートリサーチを知ったきっかけ、利用を開始した理由について教えてください。
セミナー受講がきっかけです。インサイドセールスの方から連絡を受け、軽い気持ちでサービス内容を紹介してもらうことにしました。
「各分野のエキスパートの知見を民主化することで、世の中の事業を行っている会社に価値を生み出してもらいたい」。
その言葉がすごく心に響いて、もっと色々と話を聞きたいと思いました。
ちょうどその時期は、事業本部の人材育成研修について企画を進めていました。
ただ、アイディアは浮かんでも具体策に落とし込めず悩んでいた中で、スピーダ エキスパートリサーチを使えば多様なエキスパートに気軽に相談でき、ノウハウを活用することができると考え、導入を決めました。
特に私たちの担当をしてくれた米田さんは、我々の悩みや課題を深く理解し、毎回の打ち合わせでは整理したものを提示してくれました。その丁寧な対応に信頼が持てました。
戦略策定・学び・実践のすべてにおいてエキスパートの知見を有効活用できた
様々なサービスメニューを組み合わせてご利用いただいておりますが、どのようなシーンで活用していますか?
我々が掲げたゴールへ向けて、いくつかのフェーズにおいてサービスを活用しました。(図1参照)
1. 戦略を作る
最初の出発点として、「NTTデータにおいて新規事業を生み出せる人材」の要件定義と育成計画の策定に、多くの企業で人材育成を手掛ける大手戦略ファーム出身のコンサルタントの方にエキスパートとして入っていただきました(EXPERT Advisory)。
2. 学ぶ
策定した育成計画をベースに、年間を通して多くの社内セミナーや研修を企画し様々なエキスパートの方にご登壇いただきました(EXPERT Seminar、EXPERT Knowledge Install)。
若手・中堅層へのビジネススキル強化セミナー、ヘルスケア/製造業/小売など各領域でのDX先駆者にお話しいただくセミナー、さらに次期リーダー層を対象とした実践型の研修プログラムも実施し、質の高い「学びの機会」を数多く提供することができました。
3. 実践する
実際の事業立案・検証には、EXPERT Interviewを利用しました。
新規に顧客開拓していく企画型の新規サービスは、既存の顧客がいないため机上で考えるだけになりがちです。そして特定の顧客が見つかると、その一人の顧客(n=1)の声が総意(n=100)だと思い込んで突き進み、結果的にニーズがなかったということが多々ありました。
インタビューによって顧客の「生の声」に基づいて事業を考えられるようになりましたし、アイデアの検証や方向性への示唆が得られました。インタビューという手段の存在を知れたこと自体が私たちにとっては大きな収穫でした。
ちょうど「インタビュー実践のコツ」を、エキスパートの方にセミナーで実施していただき、インプットとアウトプットのタイミングも良かったです。
ただ、いきなり単独でEXPERT Interviewを実施することは難しかったため、まずは「事業検証とインタビューのプロ」である元戦略系ファーム出身のエキスパートにサポートいただく伴走型支援を実施しました(EXPERT Advisory)。
複数あった新規事業案の妥当性について、仮説検証とブラッシュアップを重ね、2ヶ月間で2つへと絞り込むことができました。
どのプロジェクトに関しても、私たちの想いとエキスパートの方を担当の米田さんがしっかりと繋いでくれたのが印象に残っています。
一気通貫で支援してくれるから、より早くゴールに近づける
スピーダ エキスパートリサーチについて、優れていると感じた点を教えてください。
人材育成から事業開発の伴走支援まで、一気通貫でサポートしていただける点です。
研修やセミナーの運営会社だったり事業開発の支援だったりに対して個別に依頼すると、私たちの目指す姿をトータルで理解してもらうことが難しくなります。
米田さんが、私たちの課題と各エキスパートの特性をしっかりと理解してくれているため、「戦略・学び・実践」が繋がった最適な提案をしてくれます。
どんなことでも相談できてアイディアを具現化できる、まさに私たちの伴走者でありパートナーとなってくれています。
エキスパート知見の活用によって、目標やビジョンを掲げるだけではなく、そこに向けて確実に一歩踏み出せたなという感覚があります。
伴走型支援で「自ら考えて実践する」マインドセットに変化
スピーダ エキスパートリサーチを導入して、何か変化はありましたか?
計画策定から実施に至るまでエキスパートの方に伴走していただいたことで、現場のメンバーに「自分たちで考えて実践する」マインドが徐々に生まれてきたと感じています。
今までは、最初からコンサルティングファームに丸ごと依頼して「答え」を求めており、あまり自らの足を使ってきませんでした。
しかし、エキスパートとの伴走やインタビューを通して自然と自ら考えて動く人が増えました。何か課題に直面した時、まずは社内外問わず「人に聞いてみる」という行為自体のハードルも下がった感じがします。
そして背中を押されて参加した次期リーダー向け研修をきっかけに、社員の中に眠る「新しいことにチャレンジしたい」気持ちを掘り起こしや「学びながら実践する」ことによる効果が体感できたのではと思います。
また、私たちの一連の活動に対して、他事業部やグループ会社からの反応や問い合わせも増えています。「第二公共事業本部は変わろうとしている」ことが少しずつ社内に伝播していることは、とても嬉しいですね。
「やりたいこと」と「できること」のギャップを埋めたい企業にぜひ使ってほしい
どのような方にスピーダ エキスパートリサーチの利用をおすすめしたいですか?
大企業こそ利用をすすめたいですね。私たちと同じように、行動様式が固定化されており「やりたいこと」と「できること」のギャップに悩んでいる企業は多いのではないでしょうか。
スピーダ エキスパートリサーチには課題ごとの適切なソリューションがあり、エキスパートの力を随所で借りながらそのギャップを埋めていくことができます。
エキスパートと共に組織変革を進めるなかで、組織の中の「個人」さえも変えていける力があるのを実感しています。今後も様々な取り組みをご一緒できると考えており、その可能性に大いに期待しています。
株式会社NTTデータ
www.nttdata.com/jp/ja/業種
システム開発・SIer・ソフトウェア開発
部署・職種
経営企画・事業戦略
企業規模
5000人以上
主な利用シーン
事業戦略・全社戦略の策定
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株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
古思 様
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株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
寺本 様
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株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
村田 様