ベンチャーキャピタルでの活用事例

平均してリサーチにかかる時間が約半分くらい効率化できていると思います。SPEEDAは投資活動に欠かせない存在になってきています。

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ

(左から水谷様、河野様)

 

「アジアの創生を担うベンチャーキャピタル」として2016年に創業した株式会社ジェネシア・ベンチャーズは、アジアのシード・アーリーステージ投資に特化したファンドを運用している。今回は、ポートフォリオ・マネージャー&アソシエイトの水谷様、プリンシパルの河野様に、投資活動のなかでSPEEDAの果たす役割について語っていただいた。

 

他のベンチャーキャピタル(VC)との差別化

御社の事業内容を教えてください。

水谷様:2016年に創業したVCで、1号ファンドでは40億円を運用しています。現在は、日本と東南アジアを中心に投資活動を行っています。私たちが目指していることは、アジアにおける大きな産業を創出するプラットフォームになることです。

河野様:弊社は原則リード投資家として、日本とアジア地域のシード・アーリーステージのスタートアップに特化して投資活動を行っております。投資先企業の多くは社員数一桁台です。まだ社長一人しかおらず、「これからCTOを採用します」というフェーズの起業家と一緒に事業のテーマ設定や仮説検証をすることから始めることもあります。

水谷様:もう少し詳しく私たちの投資フェーズについて説明したいと思います。

私たちは、投資前の「事業領域の選定・戦略策定」の段階から起業家の方とチームビルディングや事業戦略についての議論をさせて頂き、事業のゼロイチについての仮説を構築していきます。ここで、どこまで解像度の高い仮説を構築できるかどうかが、私たちが投資を通じてご一緒させて頂くべきかどうかの判断に大きな影響を与えます。

また、投資後の「仮説検証フェーズ」は、先に議論した事業創出のゼロイチに向けた仮説検証を行うフェーズです。事業の成長に伴い、必要に応じて「事業拡大フェーズ」での追加投資を実施していきます。

ジェネシア・ベンチャーズの特徴とはどのようなものですか。

水谷様:私たちが目指していることの一つとして、例えば、ファンドへの投資家の方から単にお金をお預りして運用するだけでなく、出資頂いている企業様が保有している事業アセットを活用し、スタートアップとの連携を模索するなど、彼らのビジネスパートナーの一員として事業戦略の遂行に貢献していくことがあります。

すなわち、起業家の方々への投資支援を通じて、新しい産業の立ち上げにご一緒させて頂いておりますが、その中で、新しい産業創出に関わる様々なプレイヤーにとってのハブとなる、プラットフォームとなる存在を目指しています。

 

投資活動で役立つSPEEDA

業務の中でSPEEDAはどのように活用されていますか。

水谷様:例えば、投資の初期検討段階で起業家の方から相談を受ける際、議論の前提となる情報が必要になります。そこで、SPEEDAを利用して次のようなことを調べています。

  • タックルしようとしている市場規模
  • その業界にいるプレイヤー
  • その業界で上場している企業の株式時価総額

これらの情報を踏まえて、投資支援先でモニタリングすべきKPIを設定し、何年後にどこまで到達するべきか、そのためにいつどのような施策を打つべきかを解像度高く事業戦略に落とし込むことができます。それが投資判断や、投資後の経営支援の大きな材料になります。

更に、業種ごとのバリューチェーンを理解することで既存プレイヤーのオペレーションについて考え、業界の抱える課題を理解する時にもSPEEDAを活用しています。SPEEDAの情報から分からない事は、カスタマーサポートを利用して勉強させてもらっています。

河野様:事業仮説を構築する際にも役立っています。キャピタリストとして起業家と伴走することを目指す以上、私たち自身も有望な事業仮説を構築する能力が必要です。

どの市場のどの課題に対して、どのような解決策をどのチャネルを通じて提供すれば、最も立ち上がりが早く、大きくスケールする事業を創出できるのかを考えるようにしています。適切な仮説を立てるためにもSPEEDAの情報が役立っています。

SPEEDAの具体的な活用シーンを教えていただけますか。

水谷様:投資支援先の一つに、ベトナム版の『SUUMO』の様な不動産プラットフォームを提供する『Homedy』という会社があります。その会社の起業家と経営方針についてディスカッションをしていた時の話です。

議論を重ねる中で、ビジネスモデルに対する理解を深めることができたものの、同国の不動産市場の規模やプレイヤーの顔ぶれといった情報については、中々、きれいにまとまった情報を取得できずにいましたが、SPEEDAの『業界レポート』を読むことで、効率的に補完することができました。

ベトナムの不動産仲介業界レポート(出所:SPEEDA)

お金を払ってくれそうな不動産会社がどれくらいあるのか、どれくらいの規模のどのくらいの会社ならサービスを使ってくれそうかなど、ビジネスの可能性についてSPEEDAを利用して探りました。

また、SPEEDAを使っても自分では見つけられないデータについては、カスタマーサポートに相談しました。カスタマーサポートは調べきれなかった時でも、適切なデータベースの存在を教えてくれるのでとても親切でした。

河野様:私もベトナムでの話です。ベトナムの飲食店向けにサービスを提供するスタートアップへの投資検討フェーズで、同社のCEOやベトナム現地のVCとディスカッションすることとなりました。

日本やインド、インドネシアで近しいビジネスモデルの会社とお会いしたことがあったため、事業理解度は多少ありましたが、各国によって業界構造やステークホルダーの力関係が異なります。そこで私は、事前にSPEEDAを使って市場規模や成長率、大手飲食チェーン情報やマーケットトレンドなどを調べました。おかげで、私はマーケットの全体感を頭に入れた状態でディスカッションに臨むことができました。

SPEEDAを利用し始める前はGoogle検索や本のみで情報収集していましたが、業務効率化の観点からもSPEEDAには助けられています。

 

SPEEDAの優位性

Googleの検索とSPEEDAの活用を比較すると、どれほど業務効率化できていますか。

河野様:きちんと比較したことがなく、調べたい国や業界によって変わりますが、平均してリサーチにかかる時間が約半分くらい効率化できていると思います。特にマクロ情報はSPEEDAですぐにアクセスできるため、探すのにかかる時間が減りましたね。

水谷様:私は、収集する情報に深みが出てきたと実感しています。情報収集に同じ時間をかけたとしたら、Googleを活用していた時よりも、SPEEDAを使っている今の方がより深い情報にたどり着けているという事です。カスタマーサポートの力も借りることで、マクロデータに関しては、かなり満足しています。

他にSPEEDAの優位性を実感することはありますか。

河野様:Google検索で見つけられる情報は、アップデートされていない古い情報だったり、断片的な情報だったりと、そのままでは使えないものが多いです。中には、個人ブログの情報もあり、信頼性に大きな問題があります。

そこで、SPEEDAを利用することでまとまった情報にすぐにアクセスできるようになりました。特に、プロのアナリストが作成した『業界レポート』は、信頼性の観点からも重宝しています。

水谷様:私は以前の職場でもSPEEDAを利用していました。SPEEDAに加えて他社の類似サービスを利用していましたので比較も出来ますが、SPEEDAの『業界レポート』はとても中身が充実しています。他社の媒体には無い情報が満載です。

現在の私どもの仕事は、コモディティー価格や株価の1分1秒単位での上げ下げで一喜一憂するものではありません。ですから、『業界レポート』に期待することは、しっかりと業界のネイチャーが分かるようなレポートであり、バリューチェーンの分析が充実していることなのです。

業界レポート内バリューチェーン例(出所:SPEEDA)

カスタマーサポートの利用シーンを教えてください。

水谷様:少し手間のかかるデータ抽出をしたい時にお願いしています。例えば、「このセクターの売上高成長率をまとめてください」とか。自分でやるよりカスタマーサポートにお願いした方が早いし、抜けや漏れが少なく助かっています。

また、少しニッチな業界のプロフェッショナルファーム向けサービスを手掛けるスタートアップへの出資を検討していた際、同業界のファームがどれくらいあるのかを調べる際にもSPEEDAカスタマーサポートの力をお借りしました。

調べる時間を短縮できることがカスタマーサポートを利用するメリットですか。

河野様:他のメリットとしては、適切な調査方法を判断できることです。すぐに見つかりにくそうな情報については、SPEEDAのカスタマーサポートに依頼します。そこで見つからなければ自分でGoogle検索しても見つかりにくい情報だと判断し、業界関係者へのヒアリングなどへと調査方法を変えることができます。

最後に、今後のSPEEDAに期待することがあれば教えてください。

水谷様:先ほども話した通り、SPEEDAは『業界レポート』が充実しており、カスタマーサポートはレスポンスが早いです。期待はもちろんしておりますし、とても感謝しています。

河野様:昨今、スタートアップがターゲットとするマーケットは、オンラインで完結するゲームやメディアだけでなく、医療や建設業、農業や製造業などオフラインを含めた多様な産業領域に広がってきています。ベンチャーキャピタリストとしては、オンラインとオフラインの情報収集を通じた事業理解力がより問われる時代だと思っています。

そんな時代だからこそマクロ情報はSPEEDAで最短で取得し、生まれた時間で現場の一次情報を取りに行くべきです。私は海外でもSPEEDAをうまく活用することで情報収集を効率化し、成果を出していきたいです。

 

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2018年11月 インタビュー

http://www.genesiaventures.com/

特色

「アジアの創生を担うベンチャーキャピタル」として2016年に創業したベンチャーキャピタル。アジアのシード・アーリーステージ投資に特化したファンドを運用。

業種

ベンチャーキャピタル