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SPEEDA R&D、新プランを発表。同時にオシンテック社とのデータ連携による「規制動向」機能をリリース

2024.05.07

株式会社ユーザベースが提供する技術マーケティングプラットフォーム「SPEEDA R&D」は、2024年5月よりソーシャル経済メディア「NewsPicks」のプレミアム会員向けコンテンツを全て開放し、かつ同時ログイン数の制限をなくす新プランへとアップデートいたします。また、新プランにおける目玉機能として、オシンテック社が持つ国際的なルールの動向を可視化するウェブサービス「RuleWatcher」とSPEEDA R&D独自で設定した技術トレンドを紐づけるデータ連携を開始し、技術軸での国際ルールの動向を可視化できる「規制動向」機能をリリースいたします。
  

新機能「規制動向」について

SPEEDA R&Dは、リリース当初から特許・論文・研究者といった技術関係者にとって馴染みのある技術情報領域を拡張し続け、経済情報との掛け合わせにより多角的な調査分析の高度化と高速化を実現してきました。直近では、技術関係者が未来を見据えた研究開発を推進するために必要な先行指標領域の価値拡大に力を入れており、新たな研究開発の着眼点になる科研費や、スタートアップの資金調達動向を分析できるようになっています。

今回の新機能「規制動向」が追加されることで、研究開発において中長期的な影響を及ぼす各国・地域・国際機関の見解やスタンスの考察も可能となり、技術者にとっての新たな羅針盤の提供を目指します。

なお、データパートナーであるオシンテック社の「RuleWatcher」は、より広範囲な国際動向をより深く分析することが可能です。技術トレンドテーマに関する規制や緩和の動向にフォーカスするSPEEDA R&Dでの分析とは用途は異なりますが、共存共栄関係にあり、オシンテック社と相互に発展してまいります。
 

開発背景と期待

本機能は、予測が難しく変化が激しいVUCAと呼ばれる今日だからこそ、時代の舵を切る国や国際機関の動向、それに影響を与えるトレンドを作るNGOなどの動向把握が重要になってくるという仮説をもとに共同開発されました。

新しい技術は常に国際的な議論を巻き起こし、その技術に対する規制や促進の議論が行われています。その影響を受けてしまうからこそ、技術者には自身の技術領域に対して各国政府や国連などの公的機関がどのようなスタンスなのか、NGOなどの組織がどのような動きを起こそうと活動しているのかを把握し、高い精度で未来を予測することが求められます。

SPEEDA R&Dが強みとする技術軸での多角的・多様的な情報群に、「RuleWatcher」の保有するマクロな国際ルールの動向が掛け合わせることで、技術者に必要な技術軸での国際ルールの動向把握を可能にしました。

私たちは、技術がビジネスの中核になる多くの企業がこの機能を活用し、グローバルでの技術開発や進出計画の戦略立案を行うことで、持続可能な社会の実現が加速されることを願っています。
  

機能の詳細

「規制動向」はOECD加盟国40カ国を軸とした100カ国超の国や国際機関約1,400組織から250万件を超えるデータを収集しており、カバレッジは広範にわたります。そのため、ユーザーは新しい技術や素材に対する世界各地の規制や緩和などの動向を把握することが可能です。

機能の利用者は、SPEEDA R&D独自の技術分類に紐付く国際的なルール動向の記事群から「国・地域」を絞ることで、分析したい地域に絞った記事群のみを表示することができます。さらに政府などの公的機関やNGOなどの活動団体を「組織属性」を通じて絞り込んで比較することで、地域ごとの技術に対する議論のフェーズが考察可能です。

  

株式会社オシンテック CEO 小田真人様のコメント

 「脱炭素」という言葉がすっかり馴染んできたように、近年、国際的なルール(社会規範・規制)が目覚ましく増えてきています。海洋プラスチック汚染問題や、気候変動など、地球規模の課題が無視できなくなってきた今、各国の政府は、国際社会と連携した政策を打ち出し始めており、産業界においても自国政府の発表を越えて国際動向の収集を行うことが急務になってきました。

そんな時代に向けてデザインしたウェブツール「RuleWatcher」は、多言語で発出される政策文書を一元化し、15種類の社会課題ごとにまとめて整理可視化しており、日本政府機関や研究機関、企業の経営企画部門や知財戦略部門などに幅広く活用されています。また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)との親和性が高く、その有用性が評価され、ユネスコの人工知能研究機関IRCAIによるGlobal Top100および、国連系の国際カンファレンスである情報社会世界サミット「環境・エネルギー部門」においても、日本から唯一表彰されています。「RuleWatcher」の本体にはビッグデータ解析機能もありますので、そちらも経営戦略にご利用いただければと思います。

ユーザベース社の伊藤様とは、1年以上本構想について対話をさせていただきました。便利・速い・分かり易いが持て囃される時代に、あえて本質的なインテリジェンスの重要性を広め、日本にインテリジェンスの市場を作っていこうという合意をもとに「AI時代に、人が考える力を奪わないシステム」を目指した連携開発を行い、「Intelligence University」での協業に至りました。

この協業により多くのビジネスパーソンの方にインテリジェンスの重要性をお伝えできることを、嬉しく思っています。
  

株式会社ユーザベース SaaS事業 知財・研究開発支援責任者 上級執行役員 伊藤竜一のコメント

2009年以来、15年以上のサービス提供の歴史と2,000社以上のお客様の継続利用実績を持つ経済情報プラットフォーム「SPEEDA」に、技術軸のデータコンテンツ機能を純増拡張させている、技術マーケティングプラットフォーム「SPEEDA R&D」。LLMや情報キュレーションというテクノロジーファーストな時代に、「人とテクノロジーの両輪の力」と「出所が明確な事実情報の活用」にこだわり、事業経営の意思決定を支えるために、200社ほどのデータパートナー様との提携により、初期仮説構築・検証フェーズに必要な情報群と独自分析コンテンツをワンストップに提供しております。

2021年10月の「SPEEDA R&D」提供開始以降、特許動向・論文動向・研究者情報・科研費データなど、技術戦略・知財経営・研究開発活動にSPEEDAが活用されやすい進化を遂げた上で、今回さらに新たな「規制動向」という領域にも発展していきます。新しい価値の創造に必要な過去・現在・未来の情報群を構造的に繋ぎ、特に技術関係者向けに未来の多角的な先行指標を俯瞰した網羅的視点をお届けします。
  

その他新プランの内容

・同時ログイン数の制限を撤廃
・技術ダッシュボード機能を拡張
  ・技術分類軸でのダッシュボード作成が可能になり、毎回技術分類を検索する手間を省略可能
・科研費実データリストの拡張
  ・日米欧中の科研費の個別案件の情報(期間・研究の種類・予算)の把握が可能
・NewsPicksの全てのコンテンツを、同じIDで閲覧可能(プレミアム会員プランを適用)
  

SPEEDA R&Dについて

SPEEDA R&Dは、技術投資動向・市場構造変化などを体系化し、調査・分析の効率を高める技術マーケティングプラットフォームです。客観性あるデータから未来のシナリオを描き、技術者の事業創出に寄与します。
https://jp.ub-speeda.com/rnd/
  

会社概要

社名:株式会社ユーザベース / Uzabase,Inc.
設⽴:2008年4⽉1⽇
代表者:代表取締役Co-CEO 稲垣裕介 / 佐久間衡
所在地:東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル
https://www.uzabase.com/jp/

お問い合わせ先

サービスに関するお問い合わせ
intelligence.univ@uzabase.com

その他のお問い合わせ
ユーザベース 広報担当
https://www.uzabase.com/contact/

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