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【調査レポート公開】なぜ成功する経営者は、会食準備に2時間かけるのか?──326名の行動データが明かす「戦略的会食」の共通点

2025.12.15

会食をいつも成功させている経営者の60%が、1回の会食の準備に2時間以上かけている——

経済情報プラットフォームSpeedaは、大企業の経営層326名を対象に「会食戦略に関する定量調査」を実施。会食成功者に共通する行動パターンを分析した調査レポート『会食戦略白書2025』を公開しました。

情報収集がコモディティ化したAI時代において、ビジネス会食は「人にしかできない最も重要な戦略的接点」へと変化しています。しかし多くの経営者が、多忙な日常業務の中で、準備不足による「失敗」を経験しています。

本記事では、会食成功者が実践する目的設定、準備の質と量、そして生成AI活用の実態について、調査結果から特に重要な知見をご紹介します。

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1. 会食成功の裏側にある「失敗経験」と「徹底的な準備」

本レポートでは、「会食成功率8割以上」の経営者を「会食成功セグメント」と定義し、それ以外の層と比較分析しました 。

会食成功セグメントは、準備不足による失敗経験が「何度もある」と回答した割合が64.0%に上り、それ以外の層を大きく上回っています(+20.7pt) 。高い成功率の裏には、多くの失敗から学びを得てきた経験があることが示唆されます 。

1.1. 準備にかける時間は2時間以上が多数

成功セグメントの60.4%が、1回の会食準備に「2時間以上」かけていると回答しました 。これは全体(37.4%)の2.4倍に相当します 。多忙な経営者であっても、会食を成功に導くためには、まとまった時間投資が不可欠であることがわかります。

1.2. 準備に必要な情報源は「社内外」に広く及ぶ

会食成功のために必要とする情報は、社内データ(内部データ)と外部データ(公開情報)の両面にわたっています 。

特に成功セグメントが重視するのは、進行中の商談内容や過去の取引実績といった社内データの把握(例:「現在進行中の商談・提案内容」+17.8pt) と、相手企業の決算内容、業界内ポジション、競合状況といった精緻な公開情報の収集です 。

情報収集の方法も多様で、「事業部のメンバーにレポートやブリーフィング資料を作成してもらう」(53.2%)が最多であるほか、「自分でSNSや企業ブログを確認する」(+18.4pt)、「関連イベントへ参加する」(+14.6pt)など、移動中も含め幅広く情報に目を光らせている実態が明らかになりました 。

2. 会食成功者は「個人的な関係構築」と「継続性」を重視する

会食の目的設定において、成功セグメントは「ビジネス上の関係強化」に加え、より多様で深い目的を設定していることがわかりました。特に、「相手と個人的に友だちになること」(+15.3pt)、「経営ノウハウの共有や学習」(+15.5pt)、「人材採用、スカウト」(+14.8pt)など、個人的な信頼関係の深化を目的に置く傾向が顕著です 。

この目的意識は、成功基準にも表れています。会食が「成功した」と判断する基準として、成功セグメントは「相手との信頼関係が深まったと感じた」に加えて、「次回の会食や商談、ゴルフ等の約束が取れた」を大幅に重視しています(+19.0pt) 。これは、1回の会食で終わらせず、「継続的な関係構築」を通じて長期的な成果を目指す姿勢を示しています 。

3. 生成AIの活用実態と、成功者が抱える課題感

生成AIの業務利用が広がる中、会食準備においても会食成功セグメントの39.6%が「生成AIを利用している」と回答し、積極的な活用姿勢が見られました 。

一方で、生成AIの利用には、成功者ほど強い課題意識を持っていることも判明しました 。最多の課題は「必要以上に膨大な情報を提示され、読み込むのに時間がかかる」(72.7%、+30.3pt) 。また、「内容が浅い、専門的な情報が含まれない」(70.5%)など、回答の深度・鮮度・精度に関する課題意識も非常に強く抱かれています 。

多忙な経営者だからこそ、生成AIには「適切な要約」と「深くて新鮮で正確な情報」を期待しているものの、現状の汎用AIサービスとの間に大きなギャップがあることが明らかになりました。

4. まとめ:会食成功セグメントの3つの共通点

今回の調査結果から、会食成功率が高い経営者には以下の3点が共通していることがわかりました。

  1. 目的設定の高度化: 短期的なビジネス成果に限定せず、個人的な信頼関係強化継続的な関係構築をゴールに設定している。
  2. 準備の徹底と失敗からの学習: 過去の失敗を糧に、多くの情報源を使ってしっかりと事前準備し、幅広い話題を用意している。
  3. AIへの期待と課題: より積極的に生成AIを活用しているものの、「深くて新鮮で正確な情報」を「適切に要約」してくれることへの期待値が高く、現行のAIとの間にギャップがある。

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本記事でご紹介した内容に加え、会食の失敗理由詳細、成功者が用意する具体的なアジェンダ、そして会食準備の時間を大幅に短縮するスマホアプリ「Speeda AI Agent モバイル版(β)」のご紹介など、すべての調査結果を収録した全33ページのレポートを無料で公開しています。

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