ChangeMakers’ File
#6
第4統合ソリューション局 マーケティングプランニング部
戦略プランナー 阿佐見 綾香 氏
早稲田大学卒業後、2009年電通入社。以来、戦略プランナーとして企業のマーケティング、経営戦略、事業・商品開発、リサーチ、企画プランニングに従事。担当業種は化粧品・アパレル・家庭用品・食品・飲料・自動車・レジャー・家電・アプリ等。大手からベンチャー・中小まで、幅広い業種・規模の企業を手掛け、リサーチで見つけたターゲットインサイトをもとにヒットをつくることを得意とする。本業の傍ら、リサーチに苦手意識がある人に寄り添ったセミナー、講演に登壇。電通のマーケティング部門にて、新入社員教育プログラム「マーケティングリサーチ研修」を担当。平均満足度は97%超。女性マーケティングチームGIRL'S GOOD LAB(旧・電通ギャルラボ)、電通ダイバーシティ・ラボに参画。Forbes JAPANコラムニスト、日本経営合理化協会、宣伝会議、早稲田大学、国際女性ビジネス会議他、講演・寄稿多数。自社の既存事業の商品開発に使っている調べ方のノウハウを、新規事業開発に転用するならば、という視点で、新規事業の調べ方に特化した内容のSPEEDAウェビナー『新規事業を加速する 勝てる市場の「調べ方」』は累計9,000人申込の人気講座となる。
著書に『電通現役戦略プランナーの ヒットをつくる調べ方の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術』(PHP研究所)。持論は「LOVEのカタチが変わると消費が変わる」。
Q1.あなたの「一歩踏み出せた」瞬間・ターニングポイントは?
まだローンチしていないので詳しくはお話しできないのですが、自分自身に強烈な原体験があり、自分自身が課題意識を強く感じていたテーマを言語化できた瞬間に、自らの想いが原動力となって、一歩踏み出すことができたと思います。やってみることが自分のキャリア開発の面でも良い経験にもなり、非常にやりがいも感じています。
なお、新規事業では、思いのある事業案でないと、思い付きだけではやり切れないとよく聞きますが、私自身もそう実感しました。特に大企業での新規事業開発は時間切れになる問題が多いそうですが、想いがあるからやり抜こうとできるし、続けられると感じています。
Q2.新規事業開発、どんな瞬間が楽しい?モチベーションの源泉は?
真のターゲットとなる顧客、そしてその顧客の強いニーズにたどり着いたときが楽しいです!
新規事業では、特に重要なのが顧客ヒアリングだと思っています。
ヒアリングを繰り返す中で、自分達が想定している顧客そのものや、顧客の抱えている課題は、いい意味で予想外なことが次々と見つかると思います。そのプロセスの中で、本当に顧客が存在することが実感できて、顧客の状況や想いを感じられると、それが事業を頑張るモチベーションの源泉にもつながってくると思います。
中でも、試しに自分の商品・サービスに値付けして売ってみることは本当に刺激的です!
Q3.ご自身の性格を一言で表すと?
真面目で、猪突猛進な人、とよく言われます。
不器用ですが、粘り強さだけは自信があります。
ビジネス書とヴィンテージ古着が好きです!
Q4.新規事業開発、オススメの一冊は?(本以外でもOK)
『新規事業の実践論』(麻生要一著・NewsPicks パブリッシング)
私は、この本に書かれている、1つの事業アイデアを、想定される顧客に300回ヒアリングして事業案を修正し続けると成功する確率が上がる(ここでいう300回とは、300人に聞くのでも、1人に300回聞くのでもなく、複数の顧客に対するヒアリングの延べ回数が300回)…というのを見てヒアリングの回数を重ねました。リクルートで新規事業開発室長として約1500の新規事業を支援したのちに、企業内新規事業開発を手がける株式会社アルファドライブを創業された麻生さんの本なので分かりやすく実践的で、熱い気持ちになります。
『新規事業を必ず生み出す経営』(守屋実著・日本経営合理化協会)
成功例だけではなく失敗例も含んだ、新規事業の超リアルな具体事例が圧倒的に豊富で、贅沢な学びが得られる本。第3章の「新規事業の型」と第6章の「ピボットの10の型」は個人的にお気に入りです。15,000円というの値段にも関わらず発売当日に完売、発売5日で重版、その後も重版を重ねていることも納得の書籍。再現性が高い内容だと思うので、成果を出したい人は、在庫が枯渇する前に即買いすべき内容だと思います!
Q5.まだ見ぬ変革者たち(Unknown ChangeMakers)に伝えたい!
自分の想いという「ゼロ」のものを「イチ」という形にできる喜びを、ぜひ知ってほしいです!
新規事業は、初期の仮説通りにいくことの方が少なく、「こんなにピボット(方向転換)を繰り返すんだな……」ということが、一番想像と違ったことでした。私自身の事業でも数えきれないくらい修正しています。新規事業はこれまでにないないものを創ることが目的。そのために必要な0to1は「何のためにその事業をやるのか」という意義そのものから考えます。だからこそ事業をやる意義も、商品・サービス自体も、どんどん修正を繰り返していくことになりますが、続けていくうちに最初は到底思いつかなかったところまでたどり着けると思います。「こうすればよいのかも?」とどんどん修正を加えて形にしていく楽しさはひとしおです!
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