#新規事業開発
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2022/10/18更新
価値創造型リサーチ入門vol.1 #3 ここだけは押さえたい!価値創造型リサーチ8つのテネット① ー目的・視座・視野・視点ー
2022/10/18更新
Speaker
錦織さん
人材系ベンチャーからMIMIRに転職、 現在は事業開発におけるお客様の課題解決に向けて日々奮闘中
尾崎さん
MIMIR エキスパート
サステナビリティラボ・トーキョー代表(元電通・BCG)
早稲田大学政治経済学部卒業後、電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て現職。マーケティング&イノベーション、サステナビリティ領域のリサーチ&コンサルティング、プランニング業務に従事。
これまで消費財、通信・IT・メディア、自動車、エネルギーなどの企業、非営利組織をクライアントに、新規事業開発、マーケティング&セールスなどの分野の経験多数。早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。
現在、SPEEDA EXPERT RESEARCHが主催する全5回のセミナーシリーズ「未来をつくる必須スキルー価値創造型リサーチ入門」の講師として登壇、毎回1,000人以上のお申し込みが集まる大人気セミナーとなっている。
「価値創造型リサーチ」とは?
みなさん、こんにちは。MIMIRカスタマーマーケティングチームの錦織(にしきおり)です。ここまで価値創造型リサーチとは何か、そのリサーチ主体・情報ソース・調査手法に焦点を当ててお伝えしてきましたが、従来リサーチとの違いを感じていただけましたか。
今回からは、より具体的に調査を行う際に心がけること。すなわち、価値創造型リサーチに関するテネットを学んでいきたいと思います。尾崎さん、今回もよろしくお願いします。
今回からは、より具体的に調査を行う際に心がけること。すなわち、価値創造型リサーチに関するテネットを学んでいきたいと思います。尾崎さん、今回もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。今回から3回に分けて8つのテネットをお伝えしていきたいと思いますが、まずは「テネット」という言葉について少し解説しますね。
ありがとうございます!実は、私も今回初めて聞いた言葉で気になっていました。
テネット(tenet)とは信念体系などの基本的な教義、信条を表す言葉で、ここでは「価値創造リサーチにおける教え」という意味で使っています。
価値創造型リサーチにおけるテネットは8つに分類できると考えていて、調査における5W1Hそれぞれに当てはめて順番に紹介していきます。
価値創造型リサーチにおけるテネットは8つに分類できると考えていて、調査における5W1Hそれぞれに当てはめて順番に紹介していきます。
価値創造型リサーチにおけるテネット8つの分類
まずはWHY、つまり「目的」ですね。次にWHERE、いわばリサーチのスコープとフォーカスに関するものとして「視座」「視野」「視点」です。続いてWHO&WHENに該当する、誰が「主体」となってリサーチを行うのか、いつ行うのかの「時機」。そして最後に、どんな「情報」にアクセスするのか、その時にどんな「姿勢」を持っておくと良いのか。この8つです。
自分でリサーチを行う際、目的はもちろん、前回教えていただいた一次情報の大切さは意識していましたが、他にも気をつけるべきことはたくさんあるんですね。
Tenet01 目的:価値を創造する
順番に見ていきましょう。
まず最も大切なことです。一言でいえば「価値を創造すること」を目的に置きましょう。
まず最も大切なことです。一言でいえば「価値を創造すること」を目的に置きましょう。
リサーチの目的を、現実に起こっている現象を描写したり、記述したりすることに留まってしまうと、アクションにつながらず価値を生み出すことはできません。
課題解決のアクションにつなげられるよう、その現象の背景にある原因や発生のメカニズムに踏み込んで説明・予測できるリサーチを目指しましょう。
課題解決のアクションにつなげられるよう、その現象の背景にある原因や発生のメカニズムに踏み込んで説明・予測できるリサーチを目指しましょう。
自分の調査について言われているようで、恥ずかしいです。具体的なアクションを導く調査を目指したはずなのに、現状把握で終わってしまうことも多く、どうしてでしょう?
そこで大切になってくるのが2つ目のテネット、視座です。どの時点を見据えるかということで、未来に焦点をあてることが必要になってきます。
Tenet02 視座:未来を見通す
まさに、従来のリサーチは過去の情報分析にとどまることが多かったと思います。しかし、価値創造型リサーチでは、未来を見据えて、どんな未来を作っていくのかということに視座を移すことが求められるのです。
まさに、従来型リサーチの罠にハマってしまっていたんですね。
Tenet03 視野:ワイドレンズでとらえる
視座に加えて欠かせないのが、ワイドレンズで捉える広い視野です。これを3つ目として掲げたいと思います。
たとえば、カスタマーサービスに課題があり、解決策を模索しているとします。
考えられる要因を突き止め、解決策を講じても対症療法に終わってしまう・・・。
その原因は視野にあることも多いようです。私たちは自身の職責に関する部分は詳しく精査しますが、実はその要因は自分たちの範疇ではない、より上流の工程にあるということも往々にしてあります。
だからこそ、目の前の現象のみを見るのではなく、その現象・要因をワイドレンズで幅広く見渡していくことも大切なんです。
考えられる要因を突き止め、解決策を講じても対症療法に終わってしまう・・・。
その原因は視野にあることも多いようです。私たちは自身の職責に関する部分は詳しく精査しますが、実はその要因は自分たちの範疇ではない、より上流の工程にあるということも往々にしてあります。
だからこそ、目の前の現象のみを見るのではなく、その現象・要因をワイドレンズで幅広く見渡していくことも大切なんです。
これは日常の業務でも指摘される「原因って本当にそこ?」ってことですね。つい目の前の課題を深掘りしてしまうので、気持ちは痛いほどわかります。
Tenet04 視点:いつも違うレンズでみる
そんな錦織さんに伝えたいのが4つ目のテネット、いつもと違うレンズでみる、ということですね。
実際のビジネスリサーチのシチュエーションにおいては、みなさん自社の視点で見ていることが多いと思います。
でも、何か現象が起きた時に、たとえば、競合の目線で見たらそれってどう捉えるんだろうか? 顧客の視点で見たらどう見えるんだろうか? さまざまなレンズを通して複眼的に見ることで包括的に理解できることはたくさんあると思いますよ。
でも、何か現象が起きた時に、たとえば、競合の目線で見たらそれってどう捉えるんだろうか? 顧客の視点で見たらどう見えるんだろうか? さまざまなレンズを通して複眼的に見ることで包括的に理解できることはたくさんあると思いますよ。
「価値創造が目的」「未来を見据える視座」「視野を広く捉えるワイドレンズ」「いつもと違う視点でみる」今回はキーワードがたくさんありますね。
毎回リサーチに関する新しい発見があって、勉強になります!次回はリサーチのWHO&WHENに関するテネットですね。楽しみにしています。
毎回リサーチに関する新しい発見があって、勉強になります!次回はリサーチのWHO&WHENに関するテネットですね。楽しみにしています。
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